“美少女鯉のぼり”でパンツ丸出し!? 実在のグルメ店も!『AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-』第10話レビュー

2017.03.10

『AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-』公式サイトより。

 夢も希望も美味しいごはんもいっぱいの街、秋葉原を守るために奮闘する主人公たちの戦いを描いたアニメ『AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-』。前回はあの超有名人気カードゲームでデュエルバトルを繰り広げたが、今回は果たして……!? 今週も趣味の情報を貪欲に吸収し続けるオタクの目線でレビューしていこう。

 まずは第10話「幽門開いてしまったのですか?!」のあらすじをご紹介。旧友に彼女ができたという事実に激しいショックを受けた主人公、伝木凱タモツ(CV:石谷春貴)。仲間たちの提案で万世架まとめ(CV:高橋李依)とデート(の練習)をすることになり、まとめオススメの飲食店をめぐる彼らだったが、その道中でトラブルに遭遇。まとめと大食い世界チャンピオンによる、壮絶なラーメン大食い対決が幕を開けることとなる。

 実在の飲食店も多数登場し、まとめの恋模様、そして彼女の過去の一端が描かれた本エピソード。可愛らしい表情を見せてくれた彼女を中心にキャラクターたちの活躍を追いつつ、秋葉原の食事処事情に注目していこう。

■驚愕の美少女鯉のぼりに視聴者大興奮!? 個性が光る各人の下着は必見!

 これまではボコボコにされたり、敵に人質にされたりと散々な目に遭っていたものの、今回はメインヒロインにふさわしい大活躍だったまとめ。タモツに「私たちじゃ彼女にならないわね」と強がっては即座に肯定されてしまい凹んだり、料理を堪能してはうっとりとした表情を浮かべてみたりとじつに乙女チックな一面を見せてくれた。よく食べ、よく笑う女の子は本当に可愛いのである。第1話ではまさに空から降ってきてタモツと出会った彼女だけに「空から女の子は降ってこない」と諌めるシーンで思わず笑ってしまった視聴者もいたのでは? 回想では戦後と思しき焼け野原のなかにたたずむ幼い彼女の姿が描かれており、“破繰者(バグリモノ)”としての彼女の苦労と葛藤が感じられた。

 バトルシーンでは常識破りの“美少女鯉のぼり”が完成! まとめは前回第9話に続き白いパンツが映える素晴らしい形のお尻が剥き出しに。タモツの妹のにわか(CV:高野麻里佳)は青いワンポイントのリボンがキュートな白いパンツを、カウガール姿で登場した有紗・アホカイネン(CV:長久友紀)はフリルがついたピンクの下着をさらけ出した。

 さらに非戦闘員のタスジン・ラトゥ博士(CV:久野美咲)が面積小さめな黒とマゼンタのレース地という予想を越えるセクシーな下着を披露し、中央通り自警団の団長、水道橋(CV:本多真梨子)までもが白と水色のストライプを見せてくれるという、作品史上最大級のご褒美シーンが完成。靴下と靴は履いたまま、上半身も着たままでボトムスだけを脱がすとは、スタッフは本当にわかっている。ごちそうさまでした!

 なお水道橋は今回の敵、ブラックホール黒田(CV:稲田徹)から「姉ちゃん」と呼ばれていたこともあり、これまで謎だった性別が女性であるらしいことが確認された。

 なお、ブラックホール黒田はフードファイターとして活躍していた“ジャイアント白田”こと白田信幸と、ゆでたまごによる傑作マンガ『キン肉マン』(集英社)に登場する悪魔超人、ブラックホールがモチーフと思われる。「BH」と書かれた黒い衣装や、あらゆるものを吸い込むその能力はブラックホールのアイデンティティだ。

■アキバにはグルメスポットもてんこ盛り! まとめもウットリな美食の数々をご賞味あれ!

 今回登場したカレー専門店「ベンガル」や中華料理屋「雁川」、「キッチンジロー」に「らーめん影武者」は先述の通り秋葉原に実在する店舗。ほかにもタモツたちがしょっちゅう食べているというケバブや、第1話でチラッと描かれていた「牛丼専門サンボ」、第3話で登場したバーガーショップ「Carl’s Jr.」などをはじめ、秋葉原にはグルメの街としても十分通用するだけの飲食店が揃っているぞ。

 筆者個人としては上記の飲食店以外に、末広町方面にある「中華そば専門 田中そば店」、昭和通り口方面にある「ヌードル+ワインバル食堂 nico」を秋葉原グルメとしてオススメしたい。前者はさっぱりスープに旨みたっぷりの肉が合わさり暴力的なまでに1杯が美味く、後者は多種多様な酒類を楽しみつつ、独創的な麺類をはじめとした料理が堪能できる。

 秋葉原のグルメ事情をテーマにまとめの乙女心を描きながらも、ラストで登場した鬼面の少女が緊張感を感じさせた第10話。次回は原作ゲームでも取り上げられた“フェス”がテーマになるらしく、予告ではタモツたちが手錠をかけられてしまうシーンも。これまで以上にシリアスなストーリーが展開するのだろうか。
(文/イデア)

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