【アニメレビュー】ポンコツでチョロくて可愛くてデカい! 京アニ、久しぶりのギャアニメ『小林さんちのメイドラゴン』が素晴らしい!!

2017.01.13

TVアニメ『小林さんちのメイドラゴン』公式サイトより。

 お疲れ気味のOL・小林さんと、可愛いドラゴンのメイドさん、メイドラゴン・トールのほんわか人外日常コメディ『小林さんちのメイドラゴン』(ABC朝日放送ほか)。クール教信者が月刊アクション(双葉社)で連載中の人気コミックが、京都アニメーションの手によってTVアニメ化!

 たしかな作画力と美麗な背景、丁寧な描写で知られる京アニが、コメディ要素もあるという程度ではなく、コメディやギャグ中心の作品を制作するのは多分『日常』(11年)以来。どんな作品となったのか、第1話目を振り返ってみよう。

 とある朝、OLの小林さんが出社しようとしたらドラゴンがいた――突然現れた巨大なドラゴンはメイド服をまとった美少女に変身(しかもデカい)。トールと名乗った彼女は、「今日からメイドとして働かせてください!」と申し出る。どうやら昨夜酔った勢いで小林さんが家に誘ったようなのだ。一旦は断る小林さんだったが、会社に遅刻してしまいそうな時間だと気づき、思わずトールに「空、飛べる?」と尋ねてしまうのだった……というのが、第1話「史上最強のメイド、トール!(まあドラゴンですから)」の導入。

 何を置いても先に触れるべきは、放送中からすでにネットやSNSでファンが大絶賛の、トールの胸部の揺れだろう。基本、京アニのエロ表現はかなり抑え目。ましてや本作で監督を務める武本康弘は、可愛いヒロイン目白押しで萌え要素多目だった『甘城ブリリアントパーク』(14年)でも胸揺れをほぼ描かず、一部の男性ファンがをガッカリさせたという過去もある(ただ、石原立也が監督を務めた『無彩限のファントム・ワールド』ではガッツリと揺らしていたりもする)。

 ところが、本作『小林さんちのメイドラゴン』では冒頭からサービス豊富で、原作どおりとはいえ、全裸にひん剥いてしまう展開もあるからうれしい限り――近年の京アニの絵柄と原作のタッチとをいい感じにまとめたキャラクターデザインになっていて、頭身は低め。胸も大きめに描かれているけど(絶対にD以上だと思う)、胸がしっかり揺れていてもエロより、コミカルで可愛いといった印象が先に立つ人のほうが多いのではないだろうか。

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