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「グワシ!」第12回吉祥寺アニメーション映画祭へ楳図かずお来場! 一般部門グランプリは『あたしだけをみて』

2016.10.30


スタジオ4℃賞/スタジオディーン賞『DOT BIT BEAT』(山下諒)

森下勝司(プロダクションI.G)
 私は(審査に参加して)3回目なんですけども、非常にレベルが高くて、どの作品が受賞してもおかしくない状況でした。弊社としては2Dの作画中心で制作しているのと、社風的にも、ハードアクションが盛り込まれている作品を選ばさせていただきましたが、他も素晴らしい作品でした。


優秀賞/プロダクションI.G賞『イタダキノサキ』(斎藤圭一郎)

櫻井晋(コアミックス)
 ウチはいつもマンガらしいものを選ばさせてもらっています。ノミネートされた作品はテンポが良いものが多いんですけども、もう2、3分切ろうと努力されるともっと面白くなるんじゃないかなと思います。マンガの時もそうなんですけど、思い切ってコマを削ってみるのも大事だなと。短く濃くして、インパクトのあるギャグを見せてくれたらと思います。

一般部門ノミネート『FEED』(岡崎恵理)

津堅信之(アニメーション史研究家)
 受賞に至らなかった作品について毎回言うことにしてて、全作品は言えないんですけども、吉祥寺らしさとは何なのかとか、アーティスティックなものとエンターテイメントなものの両方を盛り込んだ作品をどういった形で昇華させてるのかを考えてる部分があります。『Awakened seed』(邵雪晴)、『FEED』(岡崎恵理)、『VOYNICH』(Waboku)は世界観の作り方が非常に高いレベルになってると思うんです。それらの作品と受賞した作品にどういう違いがあるのかというと、作者が審査員の心境を推し量るみたいなことをやらなくてもいいんですけど、何らかの違いがあるってことです。他のパターンで表現した時に、作品世界にどういった整合性を持ってくるのかを考えていただけたらと思います。


一般部門ノミネート『VOYNICH』(Waboku)

氷川竜介(アニメ・特撮研究家)
 吉祥寺は第1回から審査に参加してますが、今年は作品数が多く、しかもバリエーションが多く、表現にしても内容にしても豊かで、受賞作品以外でもそれぞれ特徴があって感銘を受けました。今年はたまたま色んな映画祭に招かれまして、『あたしだけをみて』(見里朝希)は(東京学生映画祭、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭に続き)3回目となしました。(自分が)積極的に推すよりも、他の審査員がどういう感想を持つのかという部分に興味があったんですが、やっぱりちゃんと賞を獲ったんですね。クオリティや内容、現代的なテーマとか若い人たちの実感とかが、他の映画祭でも頭1つ抜けたとこなんじゃないかなと思います。そういった才能が現れてくる場としても、感慨深く審査をさせていただきました。


一般部門ノミネート『オキクルミの妹-オキクルミ コッ トゥレシ』(石黒翔)

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