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今年の世界4大アニメーションフェスティバル、『水準原点』『サティの「パラード」』が3つのフェスで受賞・ノミネート! やはり同じ作品で“グランドスラム”達成は至難の業?

2016.10.10

『何も見なくていい』(アヌシー国際アニメーション映画祭公式サイトより)

 さらに4大フェスのグランプリの獲得を同じ作品で目指すとなると、至難の業どころではない。過去の例を挙げると、第75回アカデミー賞(03年)短編アニメーション部門にノミネートされた短編の『頭山』(山村浩二)でも、グランプリ受賞はアヌシー、ザグレブ、広島と3つのフェスだった。

『ディスイズマイハウス』(オタワ国際アニメーションフェスティバル公式サイトより)

 また第81回アカデミー賞(09年)で短編アニメーション賞を受賞した短編の『つみきのいえ』(加藤久仁生)が、4大映画祭でグランプリを受賞したのは、アヌシーのみ。4大フェス制覇の“グランドスラム”を超え、アカデミー賞までを含めた“ゴールデンスラム”となると、もはや想像の及ばない領域といえよう。

 なお4大フェスはアカデミー賞公認であるが、アカデミー賞公認のフェスは実写も含むフランスのカンヌ、ドイツのベルリン、イタリアのベネチアといった世界3大映画祭を筆頭に色々と存在する。もちろんアニメーション作品を実写の国際映画祭へ出品しても問題はない。ただ、アニメーションのみを対象とした国際映画祭は出品料は無料であるものの、実写方面に打って出る場合は、それなりの出費が必要であることも考慮に入れておきたい。

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