「ストーリーが良くていい意味で裏切られたww」新海誠『君の名は。』がロケットスタートを切るも“ポスト宮崎駿”はありえない!? 【週末映画興行成績】

2016.08.30

『君の名は。』オフィシャルサイトより。

 8月27日~8月28日分の週末映画興行成績(興行通信社)が発表されたので、今週もオタク目線でお届け。

 今週1位を獲得したのは初登場の『君の名は。』。26日の金曜日より全国301スクリーンで公開され、土日2日間で動員68万8,000人、興収9億3,000万円を記録という凄まじいスタートダッシュをみせた。『秒速5センチメートル』(07年)などで幅広く知られ、国内外で数々の賞を受賞した映画『言の葉の庭』(13年)より約3年ぶりの新海誠監督作品ということで公開前からすでに話題沸騰となっていたが、アニメファンたちもここまでのヒットは想像していなかったらしく「新海誠は本物だったか」「ちょいオタくさい感じがしたけどここまで市民権得れたのか」「これは凄い、ってか最近アニメ映画強すぎだろ」との声が上がった。

 ただ、ヒットを受けて“ポスト宮崎駿”などと新海監督を一部メディアでは取り上げていたが、これには異論が噴出。ジブリ映画の鑑賞者はファミリー層がかなり多かったのに対して、『君の名は。』を見に行った人は「四方をカップルに囲まれました」「案の定カップルと女子グループだらけで辛い…」「見に来てるのほとんどカップルで草」「君の名はカップル多い説は本当だった」と、カップルだらけだったと証言。こんなことから、「ポスト宮崎駿はなんか違和感あるんだよなあ。畑が違う」「青春恋愛もの特化の新海誠にポスト宮崎駿は無理があるでしょ」と指摘する人も少なくない。

 なお、「YAHOO!映画」では4.64点(8月30日現在、以下同)と非常に高い評価を受けている。作品の完成度の高さから口コミで評判が広がり、大ヒットを記録している『シン・ゴジラ』が4.21点なのでその凄さがわかろうというもの。感想としては「子供の付き添いでと、期待しないで見始めたのですが、美しい映像とそれにマッチした音楽にオープニングからグイグイ引き込まれてしまいました」「新海監督の映画でもう一度映画館で観たいと感じたのは初めてです」「ストーリーが良くていい意味で裏切られたww」といった声が。アニメファンの間では、新海監督は「映像は綺麗だけどストーリーは……」と言われることが多かったが、今回は思い切ってエンターテイメント作品に振り切って、幅広く愛される作品にしたことが功を奏したようだ。

 ランキングに戻ると、2位『ペット』、3位『シン・ゴジラ』。『シン・ゴジラ』の興収は53億円を突破して庵野秀明監督作品の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(12年)の興収を超えた。これにより、「もうエヴァだけの庵野とは言わせない!」「エヴァ以外に代表作が出来たのはマジで大きい」とファンから喜びの声が。

 次いで4位には初登場の『後妻業の女』、5位『青空エール』、6位『ファインディング・ドリー』、7位『ゴーストバスターズ』、8位『ジャングル・ブック』、9位『ONE PIECE FILM GOLD』、10位に初登場の『ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)』となった。

 今週末からは『planetarian~星の人~』、『黒子のバスケ ウインターカップ総集編 影と光』など、男子にも女子にもうれしい映画が公開される。「『君の名は。』の話題ばかりだがアニメだとプラネタリアンの方が見たい」「黒バスの映画初日からいくで~!」と待ち望んでいる声が多く上がっており、こちらもどこまで記録を伸ばせるのか楽しみだ。果たして『君の名は。』は来週も首位をキープできるのか、注目だ!

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