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罵倒・挑発・暴漢までオタクの嘆きだけじゃない!猛暑の狂乱の中で、参院選2回目の週末

2016.07.05

 そんな狂乱ゆえに、一見盛り上がっているかのように見える参院選。しかし、実態は寂しいものだ。それを如実に現したのが2日・土曜日にオープンしたばかりのLOFT9 Shibuyaで開催されたトークイベント「自由解放特区9(フリーガチトーク9) ニッポンの未来はどうなるよっ!? どうしても伝えておきたい参院選の行方(とあれやこれや!!)」である。

 宮台真司氏や香山リカ氏、水上貴央氏、倉持麟太郎氏の出演を告知、さらにシークレットゲストとして鈴木邦男氏、山本太郎氏、松本麗華氏も出演した、このイベントは「入場無料」と宣伝されていたにもかかわらず、客の入りは決して芳しくはなかった。それは、参院選に興味を持つ人がいかに少数派であるかを如実に示していた。

 その現実を的確に語ったのは、宮台氏であった。宮台氏は言う。

「今の大学生の中では、政治と性愛を持ち出すとKY。SEALDsが力を持っているように見えるけど大学ではKY。“あーゆー人たちね”と見られていますよ」

「ガチトーク」のはずが質疑応答はKYな人に占領されて終焉し残念

 宮台氏は、プライベートで相手の内心に介入する体験をしていない、する気のない人が当たり前の世の中で非政治化は進行しているとし、政治への興味関心を持って行動しているのは、極端なヤツだけになっていることも指摘するのであった……。

 宮台氏の指摘は社会全般の状況。ゆえに、オタクもまた、その枷から逃れることはできない。いま、オタクの中では「表現の自由」に興味を持ち、投票程度の行動するオタクすら少数派であることの嘆きも見える。

 そうした脱政治化の流れに、今回の参院選の結果は、どのような作用をもたらすのか?
(文=ルポライター/昼間たかし http://t-hiruma.jp/

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