浪川と吉野の“中の良さ”とは……!?　 「Pick-up Voice」2016年5月号レビュー

――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな“声優誌 群雄割拠”の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか？　主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――

■「Pick-up Voice」2016年5月号
出版社…音楽専科社
発売日…3月26日（毎月26日発売）
価格……1139円＋税
創刊……2007年

「Pick-up Voice」5月号の表紙＆巻頭特集は、浪川大輔と吉野裕行によるKramuneレーベル内のユニット「Uncle Bomb」だ。2014年末に結成され、2015年5月に1stシングルを発表。しかし、このシングルはライブイベントの会場限定発売だったため、今年3月にリリースされた1stミニアルバム『INFINITE』が事実上のデビュー作とも言える。

　表紙グラビアは、浪川が吉野をおんぶしているという一風変わったカット。このおんぶ写真は特集内でも言及されており、編集部によれば「二人の中の良さが出ている（原文ママ）」とのことで、「仲」を「中」と誤変換する痛恨のミス！

「浪川大輔と吉野裕行の中の良さ」と書かれると、いろいろと想像が捗りそうな感じですよね。これが誤変換ではなく意図的だったとしたら、なかなか「Pick-up Voice」編集部もやるじゃないかと思った次第です。

さて、そのほかで気になったのは……

【茅原実里「チンチラ」を妄想する】
　裏表紙＆巻末特集に登場した茅原実里。「最近している妄想は？」との質問に「（ネズミの）チンチラを飼う妄想をしています」と回答。数ある動物のなかから、なぜよりによってそのチョイスなのか……と思ったが、それはそれで“みのりん”らしい。こんな回答されたら、シモ関係を想像してしまうのは男ならば仕方ないですよね。

【水瀬いのり、2ndシングル発売！】
　2014年度から主演級キャラクターが続き、2015年度には「声優アワード」で主演女優賞を獲得した水瀬いのり。2015年12月にアーティストデビューを飾り、いま勢いのある若手女性声優のひとりだ。水瀬は2010年、ソニーミュージック系列のオーディション「アニストテレス」の第1回グランプリで、第2回グランプリの伊波杏樹は今夏放送のアニメ『ラブライブ！サンシャイン』の主演に抜擢されている。水瀬の活躍とともに、同オーディションの出身者の動向も要チェックだ。

【新人俳優・堀江瞬、新連載スタート！】
　連載枠の少ない同誌でスタートした新連載は、なんと新人男性声優の堀江瞬。プロ・フィット所属の22歳で、おもな出演作はゲーム『アイドルマスター SideM』のピエール、アニメ『ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション』の瓜阪セイヤなど。青田買いとも思える抜擢に、彼の今後の動向も気にかかる。
（文／神楽坂隆）