企業としてはともかく、アニメは秀逸! マクドナルドのオリジナルCMアニメ『未来のワタシ』がよく動いて可愛い件

2016.03.23

マクドナルド公式サイトより。

 店頭でもWebでも、あちこちで記事にもなっているので、ご存知の人も多いことだろう。日本マクドナルドは16日からアルバイト(マクドナルドではクルーと呼称)採用キャンペーンを展開中。AKB48の横山由依などをキャンペーンの中心にすえ、特設ウェブサイトでのアニメーション展開、店頭ポスター掲出、チラシ配布などを張り切って行っている。

 ここ数年、打つ手打つ手がことごとく外れ、売り上げ・収益減が続いていたマクドナルド。だが、ここにきてようやく底を打ったのか、2016年1月の売上高は前年同月比35%増、2月は同25.4%増と回復傾向に。ところが、売り上げ減が続いた時期にコスト減として人件費を削ってしまったため、今度は人手不足になってしまい、今回のキャンペーンを展開することになったようだ。

「今さらAKB頼りかよ」「悪いイメージがすっかり定着しちゃったからなぁ」「どの店舗見ても、時給低いし……」と、ネット上のオタクたちからの反応は芳しくない。まぁ、その気持ちもわからんでもないのだが、アニメのCM自体の出来は良いので、ちょっと紹介してみたい。

 アニメーションの制作を担当したのは、スタジオコロリド。文化庁メディア芸術祭でアニメーション部門優秀賞などを受賞していることでも有名だが、2009年にYouTubeやニコニコ動画などで公開した、疾走感が溢れまくる短編アニメ『フミコの告白』で、鮮烈な印象を残した石田祐康なども、制作を行っていることでも知られるスタジオだ。

 制作を務めた劇場版アニメ『陽なたのアオシグレ』『寫眞館』『台風のノルダ』といった作品は、どれも小規模公開ながら評価は高い。また、フジテレビ「ノイタミナ」のOP映像「ノイタミナ10th スペシャルアニメーション『ポレットのイス』」もスタジオコロリドが制作を手がけている。可愛らしくてオタク受けするが、一般視聴者にも受け入れられるキャラクターデザインと、印象的な美術、そしてとにかくアグレッシブにキャラクターを動かす。「絵を動かすことの楽しさ」という、アニメーションの根源的な楽しさ、みたいなところを追及しているのが、スタジオコロリドの制作するアニメの共通点といえるかもしれない。

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