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北米NES公式ソフト687本をコンプリートするロードムービー“任天堂クエスト”が話題に

2015.11.19

■ファミコンで子ども時代の記憶がよみがえってくる

 主人公であるジェイ・バートレットと、旅を供にする友人であり本作の監督兼プロデューサーであるロブ・マッカラムは、カナダ・オンタリオ州の街で近所の幼なじみとして少年時代からの旧知の関係にあるという。もともとゲームが好きだったのはジェイのほうで、ある日ゲーム機の「Atari 2600」で『スパイダーマン』を遊ぼうとボブを誘ったことで2人は“ゲーム仲間”にもなったということだ。ボブにとってはその後に買ってもらった任天堂のNESが最初のゲーム機だったらしい。

 ファミコンが日本で発売された2年後の1985年10月18日、アメリカ・ニューヨークで発売されたNESだが、それからちょうど30周年になるとして海外メディアではいくつか特集記事が掲載されている。

「PCMag」によればNES発売後の出足は鈍く、北米中に広まったのは翌年の1986年末だということだ。当初は他のゲーム機と同じように比較的短期間で飽きられてしまうと考えられていたが『スーパーマリオブラザーズ』をはじめ、『ダックハント』、『エキサイトバイク』、『ホーガンズアレイ』の爆発的なヒットもあり、1995年の生産終了まで意外なほど長く親しまれるゲーム機となったということだ。また、今日に続く家庭用ゲーム機市場の基礎を作った功績も見逃せないという。

 一方、“激レア”とされているNESソフト『Stadium Events(ランニングスタジアム)』がオークションサイト「eBay」で高額で落札されるなどのニュースが時折耳に入ってきたりと、一部がマニアのためのコレクターズアイテム化しているのもNESソフトならではの現象だ。ファミコンと共に幸せだった子ども時代の記憶がよみがえってくる人々が世界中に数多くいることの証だろう。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・VICE
http://www.vice.com/read/understanding-the-retro-gaming-road-movie-of-nintendo-quest-825

・PCMag
http://www.pcmag.com/article2/0,2817,2493406,00.asp

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