ゾンビVSアイドル!? “脚本家がもらい泣きするほどの出来”舞台『アリスインデッドリースクール ビヨンド』8月上演!

2015.07.27

出演者集合写真。

 来たる8月12日(水)からアリスインプロジェクトの舞台『アリスインデッドリースクール ビヨンド』が上演される。それに先立って、7月27日、東京・池袋にて公演記者発表会が行われた。

 本作は、2010年のアリスインプロジェクト旗揚げ公演作品にして再演希望NO.1の舞台。2013年の再演に続き、今年3月に大阪、6月に名古屋でも上演され大好評を博した。今回、満を持して東京に凱旋。物語の世界観をさらにバージョンアップさせた『アリスインデッドリースクール ビヨンド』として登場することとなった。

演出、扇田賢氏(Bobjack theater)。

 演出に、扇田賢氏(Bobjack theater)を迎え、「動く死体に襲われ、学校の屋上に逃げ延びた少女達の生と死、そして夢」を描く。扇田氏は今春上演された舞台『ラストホリデイ』でも脚本を担当し、連日大入満員となる人気だった。

 扇田氏は本作について、今回タイトルに「ビヨンド」と付いたことでわかるように、初演および再演で“匂わせてきたもの”をさらに踏み込んで表現すると言い、根底の流れは変わらないものの、受ける印象はかなり変わってくるだろうと語った。稽古の現場では、キャストに対して「ヒーローになるな」ということを再三伝えているという。これは、危機的な状況ではヒロイスティックになりがちだが、それは捨てて、等身大の女の子たちが、(迫りくるゾンビたちから)友達を助けようとする時、どういう気持ちになるのか、そういった事を重視していこうということ。短い稽古時間ながら、すでに“生っぽい“表現がキャストから引き出せているという。主演の栞菜が泣くシーンでは、扇田氏自身がもらい泣きしてしまうという稽古場でのエピソードも明かされた。

 初演からキャストは一新されていて、今回は墨尾優役の栞菜と、百村信子役の船岡咲のダブル主演となっている。栞菜は、東京での初演と再演に日替わりゲストとして出演した経験があるが、まさか自分が主演として舞台に立つとは思っていなかったと謙虚な発言をしていた。これまで同作品に登場する人間の関係性を知っている上、相方が共演経験の多い船岡咲ということで、新しい二人の関係性が作れればうれしいとのこと。また、稽古場の雰囲気として、全員が芝居に対してガツガツ“掴んでいく“姿勢を見せている、とてもいい感じと語った。

主演の栞菜。イメージの違う役柄を次々と演じる事が出来る。今年に入ってからも英国のお嬢様役、全寮制高校の生徒役などを好演。
栞菜と共にダブル主演を務める船岡咲。栞菜との相性も抜群で舞台上の二人の関係性が見物。

 栞菜と船岡は、アリスインプロジェクトの作品ではお馴染みのコンビで、記者発表会でも息の合った様子が伺えた。船岡いわく、普段は船岡がボケ、栞菜がツッコミという関係だが、今回の役どころは、その逆の設定になっているとのこと。扇田氏は、二人の関係性を知った上で、あえてそうしたようだ。

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