『まじかる☆タルるートくん』だけで約8億円!? マンガ家・江川達也がマンガ業界のゴシップを検証

2015.07.07

 7月5日に放送の『見る人が見た!!』(テレビ朝日系)では、“若手マンガ家が大御所マンガ家を見た!!マンガ業界の噂に白黒つけろ!”をテーマにマンガ業界のゴシップの真偽が明かされた。

 今回マンガ界のゴシップネタに答えたのは『まじかる☆タルるートくん』(集英社)などで知られるマンガ家の江川達也。総工費6億円と言われる江川の豪邸では、2007~08年連載の『家庭教師 神宮山美佳』(講談社)に登場させるために購入したという6000万円のベンツや、「かわいい女の子を描くため」に資料用として集めているというマンガ雑誌のグラビアスクラップなどを公開。

 この豪邸について「税金が高いので、ヒット作1つでは購入できない」と語る江川。番組に出演した若手マンガに対し「税金高いですからね。気をつけたほうがいいですよ。確定申告したら税金が75%だった」というアドバイスも。そんな江川に「若手マンガ家の原稿料は1枚1万円前後に対し、大御所マンガ家の原稿料は1枚10万円?」という質問をすると、「10万円近いころもあった。(1992~2001年「ビックコミックスピリッツ」連載の)『東京大学物語』(小学館)の時は3万くらい」と明かしていた。江川いわく、『ゴルゴ13』(小学館)のさいとう・たかを、『サラリーマン金太郎』(集英社)の本宮ひろ志の原稿料は10万円に近いとか。

 その一方で、「週刊少年ジャンプ」で連載していた『まじかる☆タルるートくん』の原稿料は「4000~5000円くらい」で、「ジャンプ」は「原稿料は安いけど、単行本売れた人、アニメ化されて商品売れた人はガバガバ(金が)入る」という。番組で発表された『まじかる☆タルるートくん』で得た収益の内訳を見ると、原稿料が約1620万円(約4500円×全189話)なのに対し、単行本収入が約4億6620万円(発行部数約1260万部×10%)、アニメ収入が約1200万円(1話約10~15万円×全87話)、関連グッズが約2億7000万円。パチンコのライセンス収入などもあわせると、『まじかる☆タルるートくん』だけでなんと総額約7億9440万円(すべて番組調べ)という金額に。改めてマンガ家もとい、「ジャンプ」作家が夢ある仕事であることを伺わせた。

 ほかにも、江川いわくキャバクラ嬢も愛読しているという「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載作を持っていた時はリサーチのためにキャバクラに行っていたという話や、大御所が若手をつぶすために若手の作品と同じジャンルの作品を同じマンガ誌でぶつけることもあるといった話、まれに編集者がマンガ家にヒット作品のパクリをすすめるといった、江川によるマンガ業界のゴシップの真実が次々と明かされた。

 番組が出した「江川達也にはヌードモデル兼愛人がいる?」という疑惑については「いない!」ときっぱり答えていた江川。今回の話はあくまでも江川の証言によるものとのこと。ぜひ、ほかのマンガ家のぶっちゃけ話も聞きたいところだ。

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