新メンバー加入＆初オリジナル曲の発表も！　第二章が始まったハコイリ♡ムスメ

　さて今回の『ハコイリ♡ムスメ定期便4月号～4月の片想い～』の注目ポイントは、新メンバー加入だけじゃない。これまでの秋冬の定期公演で発表してきた楽曲から一新！　全曲新曲ということで、ハコムス第二章を飾るにふさわしいフレッシュなライブが披露された。

　まず、オープニング1曲目はチェキッ娘のカバー『抱きしめて』。続いて『いじわるねダーリン』（おニャン子クラブ）、『baby blue』（アイドリング!!!）など、今回から一新したギンガムチェックの衣装と相まって春めいたあたたかさが伝わってくるような楽曲が続く。また、ユニット曲は『天使のアリバイ』（うしろゆびさされ組）、『SPRING LOVER大作戦』（Qlair）、『いちご水のグラス』（斉藤由貴）。4人で歌った『SPRING LOVER大作戦』はこれまでにない三重奏のハモリに挑戦したり、『いちご水のグラス』では鉄戸・門前のふたりが振り付けにも挑戦していたりと、新たなチャレンジが見られたのも頼もしい。

　そしてこの日、ニュース満載の公演の中でも、新メンバー発表と並ぶ注目ポイントだったのが、初のオリジナルソング披露だ。昨年7月の結成からライブを続け、約9カ月目にして初めての自分たちのためだけの曲。言いたくて言いたくてたまらない！　とばかりに8人全員で叫んだそのタイトルは、『微笑みと春のワンピース』だ。これまで彼女たちが歌ってきたカバー曲にも通じる懐かしさがありつつ、軽やかなダンスが絵になる、ザ・春ソングに仕上がっている。「初めて連れだした気持ちなの／ずっとしまってた箱の中」と、グループ名にちなんだ「箱」という歌詞や振り付けもあり、ハコイリ♡ムスメ初のオリジナル曲にふさわしい曲だった。

　そして、「わたしたち8人と、私達とみなさんの絆を歌ったこの曲で締めくくりたいと思います！」と公演ラストを締めくくったのは、上田愛美のカバー『なかよし』。スウェディッシュポップ風な軽快なメロディに、メンバー全員による大縄跳びやラインダンスなどの動きを取り入れ、和やかな気持ちにさせられる名カバーだ。

　公演を終えた後の囲み取材で、リーダーの小松もかは「すごく時間が限られた中でのレッスンで、その中で皆様に良い物を魅せれるか不安だったけど、8人になったからには支え合える人が増えて緊張や不安も共有できる。そう思って臨みました。これから頑張ります！」と、新しい仲間との新しいハコムスへの期待を口にした。

　最後に、ひとり新人として加入した事について質問された阿部が、「みなさんの団結力が強いので、ひとり雰囲気を壊さないかどうかと考えて……」と言ったところで、メンバーが揃って「他人ぽいなあ～」「きみもハコイリ♡ムスメだよー！」と優しくツッコミを入れる。それに対し阿部は、「この公演を終えて、私はハコムスの一員で、皆仲間なんだって思いました」と第一歩を踏みだせた満足を笑顔で語った。

　この日発表された初のオリジナル曲『微笑みと春のワンピース』は、曲と彼女らの魅力をより広く知ってもらうためにショートムービー仕立てのMV制作と、それに伴ってクラウドファンディングを行う計画も発表された。これから夏に向けて対バンイベントも増えるだけに、初のオリジナルソングはより深く印象に残るはず。ハコイリ♡ムスメ第二章はこれまで以上に爽やかに、ドラマチックな物語を見せてくれそうだ。
（文・写真／大坪ケムタ）