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「嫌いだったライブがどんどん好きになった」アニソン/ゲーソン・シンガーAiRIの足跡と新作『Mirage』に込めた想い

2014.07.15

■温めていたバラード曲や掛け合いが入った曲も作詞した、挑戦の3rdアルバム

──2011年にUR@NからAiRIに改名した理由はなんだったのでしょうか?

(撮影/後藤秀二)

AiRI UR@N時代は歌のお仕事をさせてもらいつつ、言い方が悪いかもしれませんが、実は少しバイト的な感覚だったところがありました。でもAiRIに改名したと同時にアニメのタイアップ曲を初めて歌わせてもらって、真剣に歌で生活していこうと思うようになったんです。

──なるほど。その決意の意味での改名でもあったんですね。

AiRI はい。その頃から少しずつ、作詞にも挑戦するようになりました。自分の言葉で歌を歌ってみたくなって。あとは、人前でしゃべることも苦手だったけれど、ラジオも始めてみました。今まで自分が逃げてきたことを、AiRIになってから挑戦させてもらうようになったんです。そしてついに今回、ライブが嫌いだった私がライブを意識して作ったアルバムをリリースします。「この3年間を経て、みんなのおかげでこんな風に思えるようになりました」っていう思いを込めて。

──ということは、今回のアルバムのコンセプトは“ライブ”?

AiRI そうなんです。特に今回録り下ろしの11曲目「Good Job!」は、ライブでのコールアンドレスポンスを意識した曲です。私、普段関西弁でしゃべるので、普段の自然な口調を歌詞にしたら関西弁の歌ができあがりました。「ライブでお客さんからどんな掛け声がきたら嬉しいかな?」って想像しながら作詞したのなんて、初めてです。

──またAiRIさんにとっての新しい挑戦ができたというわけですね。録り下ろしは今回3曲収録されていますよね。

AiRI はい。3曲すべてが違うタイプの曲に仕上がっています。激しいのがあって、楽しいのがあって、今までにないくらいすっごく暗い曲があって。その暗い曲というのが、13曲目の「深海」です。人魚姫を題材にした歌なのですが、実は5、6年前からこういう歌詞を書いてみたかったんです。ずっと温めてきたものを、今回やっと形にできました。

──なぜ、ずっと温めていたんですか?

AiRI 当時は明るい曲や速い曲、ロックなどを歌うことが多くて、バラードはほとんど歌っていなかったんです。それこそ5、6年前は1曲もバラードの持ち歌がありませんでした。AiRIになってからは少しずつバラードも歌うようになりましたが、これまで自分が思い描いていたバラード曲を作詞する機会がなくて。今回、ここで思い切ってやってみたんです。

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