1stアルバム、初ワンマンも大成功! 弱冠17歳にして、期待の若手アニメソングシンガー・鈴木このみインタビュー!
2014.04.13
──先日行われたファーストライブ「鈴木っ!!走るなっ!!」では、まさに自分が主人公という感じでしたが、初のワンマンはいかがでしたか?
鈴木 すごく不思議な感じでした。客席は、自分の歌を聴くために来てくれた方ばかりなので、すごく安心できるステージだろうとは思っていたのですが、自分一人で2時間以上のステージをやるというのは初めての経験だったので、「体力が持つのかな」とか、トークも「どうしゃべったらいいのかな」っていう不安はありました。特にトークなんて正解がないので、「どんなのが自分らしさなんだろう?」とライブが始まるまでずっと悶々と悩んでいたんですけど、始まってしまうとすごく楽しくって、不安な気持ちも全部飛んじゃいました。
──鈴木さんはアニソンシンガーとしてデビューする前から、ミュージカルなどの舞台に立たれているそうですが、その他の舞台に通じるものや違いは感じられましたか?
鈴木 最近、それまで経験してきた舞台とアニソンのライブは似てるなって思うことがあって、どちらも演じるという点では同じだと思うんです。役に完璧に入り込むことで集中力、表現力が増したりもするんです。だから、今やっているアニメソングのステージにも、舞台で培ったものが役立っているのかなと思います。
■アニメソングの歌い方
──鈴木さんはアニメソングを聴く側から歌う側になったわけですが、制作側に立つようになって感じたことはありますか?
鈴木 もともと自分がアニメオタクだったこともあって、アニメに合ってない主題歌は嫌なんです。なおかつ表現力とパワーがあるというのがアニメソングの魅力だと思うので、自分が発信する時もそこは譲らないようにしよう、歌もアニメの世界観に寄せていこうと思っています。
──鈴木さんが歌う時に意識することはどんなことですか?
鈴木 あんまり歌い方をどうしようとかは気にしたことがなくて、どちらかというと自分の頭の中で生まれたイメージを声に出しているという感じです。楽曲にはそれぞれテーマがあるので、一曲ごとにその世界を歌うことで自然に歌い方も変わってくるんです。それによってレコーディングの度に新しい課題が見つかったりもします。前はこの歌い方でうまくいったけど、この曲ではこう歌った方が良い、という風に毎回新しいことに気づくので、それを乗り越えた時には達成感を感じますね。
──アルバムやシングルのカップリング曲では、ノンタイアップのオリジナル曲も歌っていますが、やはりアニメソングを歌う時とは違いますか?
鈴木 全然違いますね。アニソンを歌ってる時も自分というものはちゃんとあるんですけど、オリジナル曲だと100%の自分を出さないといけないので、より新しい発見があったり「自分ってこういう一面も持ってるんだな」って気づかされることがあります。
──ハードなメタル調の曲やポップな楽曲など、いろいろな曲調の歌を歌っていますが、好きなジャンルや得意な曲調はありますか?
鈴木 どっちかというと明るいよりも暗い系の曲が好きなんです。
──そうなんですか! 意外です。
鈴木 泣き節とかが得意なんです。だから、『17』のオリジナル曲は明るい曲が多くて苦戦しました(笑)。『DAYS of DASH』とかもすごく苦戦して、レコーディング初日は全然歌えませんでした。明るい曲は、どうしても明るく振る舞っている感じが出てしまって苦戦してしまいますね。
──ところで、今後主題歌を歌ってみたいという作品はありますか?
鈴木 個人的に『終わりのセラフ』(集英社)という漫画が好きなので、アニメ化したりするようでしたら、ぜひ主題歌を歌ってみたいです(笑)。