トップ > その他 > 特撮 > 記事詳細  >  > 2ページ目

セクシー大開脚バトルに、男児もお父さんも興奮!! 戦隊愛あふれる名作『キョウリュウジャーVSゴーバスターズ』を見よ!

2014.01.29

 まず、最初に注意しておきます。この映画、64分間の上映時間の間、一秒たりともダレ場はありませんから、覚悟してください。本作の監督は日本で唯一……ということはこの銀河系で唯一「ウルトラマンシリーズ」と「仮面ライダーシリーズ」と「スーパー戦隊シリーズ」の監督を務めた、いわば“ギャラクティカ特撮ヒーローディレクター”坂本浩一です。特撮ファンならご存じかと思いますが、基本的に坂本監督は、本来なら3倍くらいの上映時間が必要になるくらいの要素を、ギッチギチの編集と、すさまじい勢いのカット割で押し込んでくる、「天下一品」のこってりスープ並みに濃厚な作品ばかり創る監督です。そんな監督が、4つの戦隊と5つの敵組織が入り乱れる話を創ったもんだから、もうホントに「一瞬たりとも目が離せない」という文言そのままの映画になってしまいました。

 この映画、アクションの密度がハンパないです。よく「アクションシーンの連続!」などといいますが、この映画の場合、体感的には全編の99パーセントがアクションで構成されているとさえ感じるほどの詰め込み具合。なんせ冒頭、巨大隕石をちょっと映したら、時間がもったいないとばかりの勢いで、そのままカメラが地球に降りていき、最初の戦闘になだれ込むほど。その後も、対怪人戦、戦隊VS戦隊と続き、シリーズのお約束ともいえる二大戦隊のメンバーがシャッフルされてのコンビ戦――ここまでで大体15分以内くらいの濃縮率です。

 パンフレットのインタビューで坂本監督は「観に来てくれた子どもたちを、最後まで退屈させないようにしたい。そのことは常に意識しています」とおっしゃっていましたが、子どもはホントに大はしゃぎですよ。実際隣にいた5歳くらいの男の子は、上映中ずっとスクリーンの映像に合わせて、シャドーボクシングよろしく体揺らして、映画が終わったら『あしたのジョー』のラストみたく、真っ白に燃え尽きていましたもの。

編集部オススメ記事

注目のインタビュー記事

人気記事ランキング