TVアニメ『怪物事変』家畜が変死する奇妙な事件と「泥田坊」第1話

2021.01.13

TVアニメ『怪物事変』公式サイト

 東京から人が来るというウワサがあっという間に知れ渡る田舎。その人物は乗ってきた車がパンクしたため、宿からの迎えを待っていた。

 東京からの客人・隠神は探偵業をしているらしい。宿に向かう道々、依頼の詳細を聞く。事件は、元気だった家畜が翌日になると腐乱死体になっている化しているというものらしい。

 宿に到着。客人に興味津々の子供たちがこちらの様子をうかがう。だが、それに混じらずに畑仕事をしている少年が一人。女将に聞くも、濁されてしまった。

 その日はそのまま温泉に浸かる隠神。背中を流す、と給仕にこの宿屋の息子弥太郎が入ってきた。隠神が先ほどいた少年について弥太郎に聞くと、彼は皆から「泥田坊」と呼ばれていることを教えてくれた。泥田坊というのは田んぼに住む妖怪の名前で、生まれた時から体臭のキツイ彼はずっとそう呼ばれているのだそうだ。

 風呂から上がった隠神は女将に自分に着ける給仕はできることなら弥太郎ではなく泥田坊に変えてほしいといわれてしまう。

 隠神は自分の名刺を泥田坊に渡す。彼は怪物相談事務所というオカルト専門の探偵業をやっているらしい。事件解決のために、まずはこの泥田坊から話を聞くこといしたようだ。

 いの一番に泥田坊を指名したのは正解。腐乱死体の始末は泥田坊に一任されていたらしい。死んだのは計6匹。鶏が多く、内臓を食い荒らされ、見るも残虐な様子だったという。そして新月の翌朝に死体の始末を頼まれることも判明。次の新月が5日後だ

 この泥田坊の正体は屍鬼。命結石という石でできた首飾りで普段は力を抑えているが、外すと鬼のような姿になってしまう。弥太郎と揉めて首飾りを奪われたことで、泥田坊は自分の本当の姿に気が付いてしまった。

 泥田坊は自分が解決すべき事件の犯人だったと隠神に自供。すると隠神は突然泥田坊に対し、自分のお尻を見せる。そこにあったのは、尻尾。彼は怪物と人間のハーフだと告白。泥田坊もそういった血を持たぬ鬼、屍鬼と人の間に生まれた半妖の子だと教えてくれた。

 隠神は、今回の連続した家畜殺しの犯人は泥田坊ではないというのはわかっている。二人は泥田坊と揉めて飛び出していった弥太郎の後を追う。

 弥太郎の前に出てきたのは犬のような姿をした怪物。間一髪間に合った泥田坊は現れた屍鬼たちをばったばったと倒していく。勢いそのまま事件の黒幕までも撃破。

 だが、泥田坊はここで生きていくのは難しくなってしまった。一連の事件も彼のせいになるだろう。

 隠神は途方に暮れる泥田坊にとっても素敵なアイデアがある、と切り出すと化け狸の能力で出した銃を突きつける。

 本当は今回の依頼内容はあの親玉の鹿を殺すことではなくて、泥田坊を殺すことがだった。依頼人は女将。泥田坊はその話をきいて諸々の合点がいったようだ。ここで自分が隠神に殺されれば今後の不安はない、と全く抵抗を見せない。

 隠神は泥田坊に本当の名前を聞く。泥田坊はあだ名のようなもので本当の名前は「夏羽」という。そして「両親に会いたいか?」と聞く。と諦めたような笑顔で彼は「いいえ、殺してください」と返答。それを聞いて隠神はためらいもなく銃を彼に突きつけ銃口を引いてしまった。

 あまりにもあっけない。その遺体を女将に見せ、仕事は済んだと伝えて死体の処理も買って出て依頼は全て終了した。

 その足で車を走らせ東京に戻る道々、夏羽は目を覚ます。こめかみを撃たれていたのに、その顔にはもう傷跡はない。屍鬼は殺しても死なないのだ。だが、あの血で確かに「泥田坊」は死んだのだ。

 隠神は夏羽を自宅事務所へと連れ帰った。獣の匂いを消す香水を振りかけてやり、新しい服を与えると彼を一人置いてどこかにいってしまう。その間言われた通り着替えを済ませ手持無沙汰にしていると、ドヤドヤと何やら賑やかな声が部屋へと入ってくる。二人の少年が我が物で入ってきて夏羽と顔を合わせる。

 ふたりの少年と隠神の関係など、まだまだ明かされてないことが多く期待も高まる。次回が楽しみだ。

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