アニメ『GREAT PRETENDER』地道に生きたエダマメが実は視聴者をだましている?第6話

2020.08.19

「GREAT PRETENDER」公式サイトより

 エダマメは真人間には戻れない。なぜならローランに目をつけられたからって考えると、可哀想という感想以外ない。日本で自ら出頭し、刑に服していたエダマメ。真面目にお勤めを果たし、刑期中にもその手先の器用さを見込まれて就職先を案内してもらえるほどになっていた。

 この服役中に自分の過去を見つめなおし、色々考え地道に愚直に額に汗して働いていく人生こそ尊いという結論にたどりついたエダマメ。ローランから「新しいパーティーの準備が整った」という連絡にも、自分は参加せずに真っ当な人生を進むという返事をして出所後は新しい就職先へと出向くのだった。

 新しい就職先は、自動車整備の工場。昔気質な頑固そうなおじいさんが社長を務めるその職場で、地道に働き始めるエダマメ。その働きっぷりを気に入ったおじいさんは、その工場で戦時中からずっとやっていた飛行機の整備もエダマメにやらせるようになっていった。

 この整備工場に来て2か月。仕事っぷりを認められたエダマメは海外のエアレースにエンジニアとして推薦される。自分の頑張りと才能を認めてもらえたと喜び勇んでシンガポールへと飛び立ったエダマメだったが、そこで彼らを待ち受けていたのは、ローラン、シンシア、そしてアビーといういつものコンフィデンスチームだった。
 
 たった2か月整備士として働いたところで整備士の腕がつくほど簡単な世界ではない。エダマメを真摯に指導してくれたおじいさんは、ローランたちに金をもらってエダマメがなんとなく整備士に見えるように育ててくれていただけだったのだ。

 ローランたちはエダマメが帰ってくる前も、それぞれにコンフィデンスマンとしての仕事を行っていた。 もちろん、金を奪い取るターゲットは悪人だけ。大企業の社長であり、セクハラ・パワハラを横行させ自分の誘いに応じなかった職員を不当解雇するなど悪事を働いていたやつを、偽の地下ファイトクラブに誘いこみ、必ず勝つシナリオがあることを認識させて全財産を絞り取りる。そしてその財産をまるっと不当解雇されたシングルマザーにプレゼントするなど、詐欺師だったとしてもどこか憎めないのはこういった活動をしているところをみさせられてしまっているから、というのもある。

 それぞれが仲間ではなく利害の一致したチームとしてお魚から財産を奪いに行くというスタイル。このケース2ではアビーがメインのストーリーになりそうだ。

 身体能力がやたらと高く、地下闘技場でも戦って勝ってもなんの不思議もないほどの実力を持つが、彼女がなぜコンフィデンスマンになったのかはまだわからないままだ。

 今回のローランの仕組むコンゲームはパスファインダーエアレースというレースを主催する大金持ち兄弟を相手取り2億ドルを奪おうという壮大な計画らしい。偽整備士にエダマメ、そしてレース参加のアビーという手筈らしいが、果たしてどんなゲームが繰り広げられるのか?

 地道に生きたいエダマメがどのような働きするのか、視聴者はどこから騙されているのか? 新シリーズも目が離せない展開になりそうだ。
(文=三澤凛)

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