アニメ『虚構推理』鋼人七瀬編が相変わらず終わらない!謎が謎を呼び…ついには?第7話

2020.03.05

アニメ「虚構推理」より

 終わらない鋼人七瀬のターン。しかしとうとう死者が出た。しかもそれは紗季さんのよく知る同僚であり自分に好意を持ってくれていた寺田刑事だった。

 彼のスマホの使用履歴に紗季さんとの個人的なやりとりがあったために事情聴取を受ける紗季さん。さらに上司からも話を聞かれ、自分を責めてしまう。

 犯行があった時間には琴子たちと鋼人七瀬について話し合っていたことを正直に話すこともできず、どうにか捕まえようと話し合っていたのにその時間に鋼人七瀬が現れて殺されてしまったのだ。誰にも言えない秘密。鋼人七瀬が犯人だと知っていてもそれを警察に公式に伝えることは出来ないのだ。なぜなら鋼人七瀬を警察は捕まえられないから。
 
 落ち込む紗季さんの元に琴子から「情報求む」の連絡が入る。彼女は寺田刑事の殺害により、より複雑になってしまった鋼人七瀬事件を解決するために策を練っていた。だが事件によってネットの中の噂は激増し書き込みも何倍にも増えてしまっていた。どうにもまとまらない思考にうんざりしている様子がうかがえる。

 そこに九郎がやってきて休憩をとるように促す。口ではなんだかんだ言っていても案外琴子のこと大事にしている様子が見て取れる九郎先輩。高級チョコを買ってきてくれるって普通しない。琴子が義足と義眼を外しているところを見ても動じないところを見ると、普段からこの姿で会ったりしているようだ。

 ネットの書き込みでは、寺田さんの過去の経歴にある柔道のオリンピック候補にまでなったというものからなんの抵抗もなく殺されたのは鋼人七瀬の仕業に違いないという意見が多数を占めているようだ。

 鋼人七瀬の噂が出てきた当初から今に至るまで、亡霊の仕業を支持し発展させる流れが優遇されている点が琴子は気になっているようだ。この流れは「六花さんの仕業だ」と九郎に宣言する。九郎も知っている「六花さん」とは一体? 九郎も顔を伏せながらもわかっている。と答えるがそのしぐさはどこか辛そうである。

 寺田さんの死により鋼人七瀬の力が強くなることが予想される旨が話し合われる。強化されることで現実が食い破られてしまうのを防ぐために琴子は今夜のうちに鋼人七瀬を倒すと宣言。そのために情報が必要なのだ。

 寺田さんの死因が七瀬かりんの死因と似ていることから憶測も立てやすくなっているために、それを看破する方法を三人で出しあう。人は物語にロマンを求めてしまうために現実でもそうあることを望んでしまう。だから偶然似た事件が起こった、という展開はがっかりしてしまう。

 そう、琴子は虚構の犯人を仕立て上げなければいけないのだ。聞いた人が納得して鋼人七瀬の噂がかすむような。クリアしなければいけない条件は

①なぜ鋼人七瀬による連続傷害未遂事件が起こったのか
②その事件を起こしたのは誰か
③なぜ寺田刑事は鋼人七瀬の犯行に見せかけて殺されたのか
④なぜ寺田刑事は無抵抗で殺されたのか
⑤寺田刑事を殺したのは誰か

 これらを解決し、さらに条件もある
・指摘した犯人が警察に逮捕されず
・その指摘によって現実の人間に多大な損害を与えず
・その上で多くの人がその解決に賛同する・

 これら全てをクリアすれば鋼人七瀬を打ち消すことができるというのだ。あまりにも難題だ。だが、ここに九郎がいいアドバイスを授けてくれる。それは一つの解決で無理ならばいくつも積み上げれば? というもの。

 鋼人七瀬事態も昨日今日できて広まった噂ではない。噂が生まれ、サイトを立ち上げ、気をひく書き込みを繰り返すという草の根運動によって語り継がれてきたのだ。

 困難は分割せよ、段階を踏んで何十万もの妄想を現実に近づけていけば九郎の力を使って未来を決定し続けていけるのだ。

 その言葉を聞いた琴子は、頭の中の無数の策が一気に集まり虚構の推理が組み立てられていった。必ず今夜鋼人七瀬を倒す。そう高らかに勝利宣言を行った。

 勝利宣言のあと、眠気が襲ってきた琴子は仮眠を取り、夜に改めて鋼人七瀬討伐に動くことに。眠った琴子を残して二人が部屋を出たところで、紗季の口から再度「六花さん」という名前が出てくる。

 その名前を聞いた瞬間に顔色が変わる九郎。彼女は、九郎の3歳年上の従妹。もう亡くなったらしいと紗季さんは思っているが、彼女たちがまだ付き合っていたころに大学病院に入院しており、面識もあるようだ。細い体、白い肌のとてもきれいな人だったようだが‥‥…。

 この回想で今回は終わり。一体この女性がなぜ鋼人七瀬の噂を広めるのに加担していたのか? 亡くなったと紗季さんは思っているがこの事件に関わっているということは生きている?

 九郎の動揺っぷりからも色々と謎が深まるが、それは次回以降に判明しそうだ。鋼人七瀬との結末も気になるばかり。心して待ちたい。
(文=三澤凛)

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