アニメ『僕のヒーローアカデミア』クラスメイトの青山がチーズを口に入れてくるワケとは?

2020.02.19

『僕のヒーローアカデミア』公式HPより

個性を掛け合わせて生まれたもの

 子供というのは時に大人よりも残酷で何をしでかすかわからない存在でもある。彼らは相手に対しての個性使用を躊躇なく行う。そのパワーは加減を知らないからか、確実に相手に危害を加えられるレベルのものだ。

 この子供たちを力だけで抑えるのは難しい。そう判断した一行は、轟の氷結、イナサの風、爆豪の爆発、そしてケミィの幻惑など、それぞれの個性を駆使してアトラクションを即席で作成。このアトラクションには子供たちはすぐに夢中に。さらに、ケミィは女子の轟の王子様バージョン「まぼろきくん」を具現化。ケミィを毛嫌いしていた幼女たちの心を鷲掴みにしてしまう。

 力で圧するのではなく、すごい、かっこいいと思わせなければ意味がないと考えて行動した結果は大成功。今回の子供たちと心を通わせるという課題は無事クリアできた。子供たちを先導していた少年に爆豪が伝えた「いつまでも見下したままじゃ自分の弱さに気付けない」という言葉は経験から出てきている言葉すぎて視聴者の胸にもその言葉の重みが響いてきた。

 息子の成長を目の当たりにしたエンデヴァーにも、参加したメンバーにも大きな収穫があった今回の講習。雄英と士傑の今後の繋がりも示唆され今後もまたイナサ達が登場する機会が期待できそうだ。

青山の奇行
 仮免講習が奮闘している間、主人公デクの周りである事件が起きていた。クラスメイトでひときわ異彩を放つ青山優雅からの執拗なアプローチが始まっていたのだ。

 教室で突然チーズを口に入れられたかと思えば、夜中寝静まったころにデクの部屋のベランダに現れ、謎のチーズ文字を残したり。真意が読めないだけに怖すぎる行為が繰り返されていた。

 不審に思いながら、二人きりになった機会にデクはその真意を問いかける。すると、意外な話が彼の口から語られた

 彼の個性は「ネビルレーザー」お腹からビームを出す個性だが、その個性を使用すると彼はお腹を壊してしまう。体に個性があっていないために負担がかかりすぎてしまうのだ。

 青山は入学当初から個性を使いこなせていないデクに自分とおなじものを見出し気にかけていたようだ。だからこそ、神野やインターンでの件を経て、デクが焦っているように見えて心配をしていたというのだ。

 その心配の仕方やそれを気にかけているという表現の仕方は独特だったが、彼の不器用な思いがデクには伝わったようだ。

 こうやって少しずつ全員にスポットが当たっていって全員が一致団結した形で次週からの文化祭編に入っていくのが最高の流れ。オープニングでも描かれている文化祭の様子。耳郎ちゃんが主役といっても過言ではないので今から楽しみだ。
(文=三澤凛)

編集部オススメ記事

注目のインタビュー記事

人気記事ランキング