アニメ『ランウェイで笑って』一度諦めるくらいでは絶対に生き残れない厳しい世界…育人の決断は?第4話
2020.02.04
充実したショーを終えた育人は、その足で家に帰ると家族から冷たい目で見られていた。突然連絡もしないで外泊してさらに遅くに帰ってきたら心配もするだろう。家族に愛されている。
翌日お母さんのお見舞いに行くと、妹のほのかがピリピリしていた。その理由が成績が下がったことと、育人もほのかも優しすぎるからお互いを思いやりすぎてどちらも自分がやりたいことができないのではないかと感じたことだった。この家族は本当にみんな心がきれいすぎる。お母さんも病室で内職したお金をほのかに渡して夏期講習にいくように促したりと、子供たちの夢を応援している。
育人はショーの後も柳田のアトリエに通い、仕事を手伝うことになったようだ。そこで柳田に「なぜデザイナーになりたいのか?」という問いを投げられる。服を作るのが好きだから、という単純な理由しか持ちあわせていなかった育人だったが、育人は一度デザイナーの夢を諦めた過去がある。その一点について柳田から「一度諦められる程度の好きではこの業界を続けていくことはできない」と厳しく言われる。
どの職業でもそうかもしれないが、続ければ続けるだけ、好きじゃなくなる時期が必ず来る。その時に続けるためには好きのその先の目標がなければ、やっていられなくなるというのだ。
柳田の好きのその先はパリのファッションウィークで自分のブランドを知らしめることだ。その大きな夢に圧倒される育人。きちんとお給料も出してくれて、この大きな野望の元で働けるのは確実に彼にとって大きなプラスになりますよね。
始めてもらった給料を手に家族の元に帰る育人。この給料で妹の夏期講習のお金が払えると思ったが、ほのかはそれを拒否。まだほのかは育人が自分の夢を諦めて、自分のためにお金を集めてくれていると思っているからだ。大好きな兄がなりたい夢を諦めて作ったお金で自分の夢をかなえるのは嫌だ、と。ここでやっと、育人は自分がデザイナーの元で勉強ができてお金がもらえるようになり、自分がデザイナーになりたいと言う。
家族みんなが育人にデザイナーになってもらいたいって思ってたのにそれができない経済状況で育人本人も諦めちゃってたのみんな辛かったんだろうな。だからこそ、ここで育人がちゃんとなりたいって言ってくれたの嬉しかっただろう。
家族の問題がひと段落し、育人は次のステップへ進む。育人は柳田にも着てほしいと思える服を作れるデザイナーになりたいと野望を語る。そして、次は柳田の展示会をメインで手伝うことに。
ファッション界で有名な人が一堂に介する展示会、そこで大口の発注を請け負うことになった柳田ブランド。その発注を間に合わせるために助っ人を発注するために芸華大という服飾大学の学園長に協力を仰ぎ、学校内で一番実力のある綾野遠という人物と、長谷川心というモデルでありデザイナーのタマゴである二人が助っ人に入ることになった。
有名なデザイナーである綾野舞の孫である遠はかなりの実力者であり曲者。今回の発注を手伝いはするが、彼は自分のブランドを持つために画策しており、その際にパートナーとして育人を連れていきたいと言い出して…‥!?
展開にスピード感があって飽きがこない。これからキャラクターもどんどん増えていくのでちゃんと追いついていかないと。熱い展開はまだまだ終わらない。
(文-三澤凛)