「なんじゃコリャ??」はロマンの味 珍級グルメマニア 123杯目
来るべき将来を願う、脂で油を食うアバンギャルドな多国籍料理
2019.12.29
<世の中には、思わず「ナニこれ!?!?」と叫びそうになる変な料理がある。そんな珍級グルメを求めて食べ歩く実食アドベンチャ!?!? その123杯目は???>
■なぜ乗せた? そこに生まれた新しい概念
ステーキにローストビーフ、丸ごとチキンと、クリスマスシーズンにさぞや肉を食べる機会が多かったのでないだろうか。でも、それを過ぎたら日本人はやっぱり魚だよね。
見て見て見て、どうよこれ。こんもりと盛られたチャーハンの上にエビぞって乗っかってるのは焼きサバだ! 「サバは白飯」という規制概念を完全にぶち壊した珍級グルメがこれだ。
肉や魚の脂で白飯を食うのは日本食の基礎だが、これは脂で油を食う?? 油で炒めたチャーハンの上に、脂ののったサバの半身が乗り、その上に乗ってるのはネギとチャンジャ。このチャンジャの辛味が油&脂を、いい感じに中和させてくれるのだ。
フツーにサバを食べてチャーハンを食べるのもいいが、店員さんのオススメは、身をほぐしたサバをチャーハンと混ぜ、そこにチャンジャを少し乗せて頬張るのが美味しいらしい。
さっそくやってみると…。
ちょっと変わったシルエットのメニューが、みるからに美味しそうなご飯に変身した! ひと口ひと口食べ進めるごとに、新しい焼きサバの食べ方に感動する。日本の焼きサバ、中国のチャーハン、韓国のチャンジャと、東アジア料理のいいとこ取りをした多国籍料理が完成した瞬間だった。
しかし、一番感じたのは、
「焼きサバって美味しいな、日本人に生まれてよかったなー」
という、サバの美味しさ。
魚派の方はもちろん、肉派の男性でも十分満足できる、美味しい珍級グルメの逸品。ビールよりレモンサワーかな(笑)。
渋谷 焼魚食堂「サバチャーハン」780円
(写真・文=よしよし)