『アズールレーン』のアニメ版が中国で期待される理由 ポイントは「美少女」の描き方【中国ニュース】
2019.09.28
ビリビリ動画をはじめとした企業が配信権を買ってくれるため、日本で放送されるTVアニメが中国本土でもほぼリアルタイムで楽しめるようになっています。……配信されなくとも、なんらかの手段で視聴しているのは、どこの国も同じですが。
というわけで、日本の秋アニメは中国でも話題です。10月から『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』や『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』『僕のヒーローアカデミア』など数多くのビッグタイトルが放送予定。
そうした中で中国でもっとも話題になっているのは『アズールレーン』です。いわずと知れた『艦これ』と人気を二分する艦船の擬人化スマホゲーム。
中国ではすでに公開されたPVなどを通して、日常や海戦はどのように描かれるのか、自分たちの愛する艦はちゃんと美しく描かれているのだろうかなどなど、10月からの放送開始に向けて話題が沸騰しています(外部参照)。
この『アズールレーン』は、中国発のスマホゲーム『碧蓝航线』なわけですが、これが日本発アニメとして期待されているというのも奇妙なものです。
中国国内で制作されるアニメも年々レベルアップをしているわけですが、中国国内のオタクたちの声を見ると日本の制作会社ならば、乙女たちをちゃんと可愛く描いてくれるに違いないという信頼度は高いようです。
中国本土でも優れた絵師がどんどん誕生したりして、十年ほど前に比べると美少女を描く技術も格段に進歩はしています。それでも、まだ変態的に先鋭化した日本のレベルには到達していない。人口差でいずれは追い抜かれるのでしょうけど、しばらくはオタク受けする美少女を生み出せるのは日本だけという状況は続きそうです。
そんな中国で『アズールレーン』に次いで、期待されている秋アニメは『グランブルーファンタジー(碧蓝幻想)』だそう。このあたりも中国ユーザーの嗜好を如実に示しているような気がします。
(文=中国ニュース取材班)