ドラマ『Heaven?~ご苦楽レストラン~』仮名子イズム経営はやっぱり凶だった?ロワン・ディシー最大の危機 第9話

2019.09.04

『Heaven?~ご苦楽レストラン~』公式HPより

 オーナーのオーナーによるオーナーのためのお店!? 問題だらけの至極のフレンチコメディー『Heaven?~ご苦楽レストラン~』第9話がオンエアされた。

 仮名子が引退!? 最終決戦が幕を開ける!!

 オーナー・仮名子(石原さとみ)不在の1日。
 振り回されることなく仕事に集中出来るロワン・ディシーメンバーには、立て続けにラッキーな出来事が起こり、幸せを噛みしめていた。
 その頃、仮名子には不運な出来事ばかりが起こり不機嫌指数がMAXに…。

 そんな矢先、ある謎の男(白井晃)が来店。難敵に追い詰められた仮名子は人生初のピンチに追い込まれる。
 さらに、伊賀(福士蒼汰)にも予期せぬ事態が忍び寄り…。

 いつだって傍若無人で、自分のために他人が存在しているかのような態度のオーナー仮名子。そんな彼女が「不在予告」をしたことから、従業員たちにとっては至福の、仮名子にとっては最悪の一日が始まる。

 「今日はオーナーがこない」その事実だけで従業員全員の満足度が向上する職場……。それだけ聞くとものすごいブラック企業だが(事実ブラック企業と言われてもおかしくない)、本人たちは望んで働いているという不思議な職場だ。それぞれがそれぞれの持ち場に誇りを持っており、従業員同士も仲がいい。

 川合のぽんこつお茶目っぷりも、オーナーがいるとイラっとしてしまうが今日は笑顔で許せてしまう。そのぽんこつっぷりが功を奏してお客様がたくさん来てくれたり、準備の合間にティータイムをたしなむことができたり、お客様へのサービスの質もなぜか向上する。極めつけは常連さんのプロポーズや、それを居合わせたお客様全員でお祝いするなど誰もが笑顔でその日の営業を終えられるという奇跡の一日。

 しかしその裏では仮名子は出版社との約束日時を間違えたところから、乗ったタクシーは渋滞に巻き込まれ、空腹でもお店に帰るまで我慢だと思ったら眠ってしまったり、ヒールが折れたり、雨に降られたりとさんざんな一日を過ごす。店に戻って残りものプレートを食べて多少ご機嫌も戻ったようだが、この最低と最悪が交差したこの日を境にロワン・ディシーは失速していく。

 従業員にとっては最高の日だったあの日から、予約が0の日が続くようになってしまった。待てど暮らせど客は来ず、閑古鳥が鳴く毎日。

 そんな時、出版経験もあるコンサルタントが店にやってくる。英代の紹介で、つぶれそうな店を立て直そうと息巻いてやってきたようだが、そうなるとオーナーの負けず嫌いが発揮され、何を提案しても却下却下。

 仕入れのコストもメニューの見直しも、オーナーが好きなもの、おいしいと思うものを出しているから減らせない。従業員も全員大事。切るはずがないと断言。

 全てはお客様のため、という従来のサービス業の考え方は仮名子の前には通用しない。そもそも彼女がこの店を始めたのは「自分のため」。彼女の居心地のいい空間を作ることが最低条件であり、お客様はその上で満足してもらうという考え方がロワン・ディシーなのだ。

 そんな考え方を持っていなかったコンサルタントは自信満々な仮名子理論に圧倒され、結局何も変えることはできずに帰っていく。

 この店は、圧倒的な仮名子イズムで運営さえていることを改めて実感した従業員(そして視聴者)。

 ロワン・ディシーはこんな感じでやっていくのだろうと誰もが思ったその時、仮名子の元に連絡が入る。それは、彼女を担当していた出版社が倒産したという知らせだった。普通作家なら複数の出版社と取引があってもおかしくないが、仮名子のキャラクター故か他との取引はないようで、あっという間に作家業休止のピンチに?!

 一体仮名子はオーナー業だけでやっていけるのか?! そんな事態のさなか、来たら厄介事しか招かない伊賀の母が乗り込んでくる。どうやら伊賀の父が転勤になってしまったということで…‥? まさか大人になった伊賀を連れていくなんてことは……ありそうだけど本当にやめろ、毒親。

 彼はどうなるのかは、来週に続くとのこと。そしてなんと次回最終回。伊賀がいってしまったらロワン・ディシーはどうなるのか? 最終回が気になる。
(文=三澤凛)

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