誰かを幸せにするための嘘も、他の誰かを傷つけているのかもしれない──ドラマ『東京タラレバ娘』最終話レビュー
編集部
2017.03.28
ドラマでは、ラスト、皆が自分の気持ちに正直になっていく。
「幸せの形はそれぞれ」、それがドラマのラストメッセージだ。もしかしたら、嘘を抱えたまま幸せになる人もいるかもしれない。好きな人への思いを押し殺したまま、平穏な毎日を過ごしている人もいるかもしれない。
好きな人と結婚をして、子どもを育てて、仕事もバリバリとこなして、そんな幸せの雛形のようなものはある。それを目標に生きていくのもいいだろう。ただ、人生は幸せになったから終わりではない。
絵に描いたような理想通りの生活が幸せであれば、倫子が言うように、「たられば言いながら飲んでいたときも、それはそれで幸せ」なのだ。
3カ月、女の幸せを追ったドラマ。3人の女性のコミカルな絡みが最高だった。
それと、出てくる男性がみなイケメン。
坂口健太郎、平岡祐太、田中圭あたりは言うまでもないが、演技で三枚目に見せていたものの、鈴木亮平だってかなりのイケメンだ。もちろんアラサーの女性がターゲットではあるのだから当然だろう。ただし、内容的には幅広い層が楽しんでいたのではないかと思う。
ハッピーエンドで、収まるところにところに収まったという感じも、気持ちのいいものだった。いつかまた、この3人の幸せな姿を見てみたい。そんなことを思った。
(文=プレヤード)