『黒バス』藤巻忠俊の新作ゴルフ漫画連載開始! 手塚賞での漫画家自慢が名物(?)の尾田栄一郎、今回のメッセージは?

2017.03.18

――発行部数約200万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー!

「週刊少年ジャンプ」公式サイトより。

「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2017年16号の表紙と巻頭カラーは、「新連載6連弾」の最終弾『ROBOT×LASERBEAM』。『黒子のバスケ』の藤巻忠俊による新作漫画だ。この作品の題材は“ゴルフ”。ゴルフ好きと知られる藤巻だが、本作が『黒バス』のような人気を掴む作品になるのか、注目したいところ。

 読者ハガキでは、『ROBOT×LASERBEAM』についての質問がいくつかあるのだが、その中に「ホールインワン」「ワンオン」「池ポチャ」といったゴルフ用語を知っているか聞く質問が。さっそく第1話でも「ヤード」「ドロー」といった用語が登場しており、注釈が入っていたりしたが、ジャンプ読者がどれほどゴルフ用語を知っているのか(どれだけ作品内で説明すればよいのか)、調査しているのかもしれない。

 15日に実写映画のキャラクタービジュアルが公開された『斉木楠雄のΨ難』だが、事前の予告通り、今号でも見開きのカラーページにてビジュアルを公開している。原作の麻生周一やキャスト陣のコメントは公式サイトにある通りなのでここでは割愛するが、本誌ではビジュアルを見たマンガ版・斉木楠雄からの言葉が。「おい 山崎賢人になんて格好をさせているんだ」。『ジョジョ』に対して言ってほしい言葉であるような……。

 そんな『斉木楠雄のΨ難』だが、漫画本編になんと“スケベ椅子”が登場している(知らない人は調べてみよう)。予知能力を持つ占い師・相ト命が働く、なんだかいやらしく見える占い店にあるのだが、命は客をお迎えする時にひざまずいてお辞儀しているし……! 少年誌とは思えない、マニア向けのネタが仕込まれていた。

 そんな今号の「ジャンプ」では、「第93回手塚賞」の審査員を務める作家陣の応援メッセージが掲載されている。鳥山明や岸本斉史といった豪華メンバーの中、注目したいのは尾田栄一郎。

「手塚賞は半年に1回ですけど単純計算で19Pのストーリー漫画を半年間、週間連載すると456Pの原稿を完成させる事になります。手塚賞は31Pです。たったそれしきの漫画を描くのに何をウダウダやっているんですか。学校やら何やら差し引いても楽勝です。だって数年後のあなたには年間900Pを上げる人間なんだから。とりあえず31P読ませて下さい。頑張れっ!」

 どこかの冨樫氏にも読んでもらいたい一文だが、尾田栄一郎と言えば過去の手塚賞のメッセージで「うちのバーベキューで焼くお肉は、ブロックですよ!! なぜなら漫画家だから!!」「仕事で芸能人のきれいな人とかかっこいい人とか面白い人達に会えます!!」「ハイヤーが迎えに来てくれます!!」といった漫画家自慢が名物だったが、ここ最近はおとなしめ。

 どちらにせよ、尾田栄一郎レベルの大物が言うと、どの言葉も説得力がありすぎるが、たまには漫画家自慢も聞きたいと思った次第です。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社)

編集部オススメ記事

注目のインタビュー記事

人気記事ランキング