【アニメレビュー】~レイジング鳳の圧力に青いイナズマが光る~『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター』第11話

2016.12.17

――レボリューションからレジェンドへ! ついに第4期シリーズに突入したアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪』。本稿は、「HE★VENS」好きなオタが送る、“HE★VENS成分やや多め”のレビューです。※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター』公式サイトより。

■『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター』
第11話「未来、夢、ありがとう…そして!」

 前々から「変な人」とは言われていましたが、第9~10話を経て見事“ヤバイ人”になったHE★VENSの鳳瑛一。ST☆RISHの一十木音也の「心の奥深くに眠っている魂を解放」するために、洗脳まがいのことなどをした瑛一ですが、音也を貶めるためではなく、ただ純粋に“「イイッ!」音楽を作るため”にしたことだったようです(多分)。マジモンのサイコパスじゃないすか……。でも、瑛一は仲間想いの良いリーダーなんだよぉ……(盲目オタ)。

 ひとまず音也はST☆RISHメンバーや事務所の後押しもあって、笑顔を取り戻したのですが(よかった!)、瑛一との“あの”デュエット曲について「俺、あの曲好きだ。今は歌えてよかったってほんと心から思ってるよ」と振り返っていました。でも瑛一については特に言及ナシでしたー!

 一方、前回音也の行方不明の知らせに戸惑う表情を見せていた瑛一でしたが、音也の帰還を聞いて「当然だ! 音也が戻ってこないなど、あるわけがない! 俺にはすべてわかっている!」とうれしそう。弟の瑛二いわく、「あれで随分心配してたんだ」と。ハアアアア! あの兄にしてこの弟あり。瑛一のおかげで(≒せいで)しっかりした弟になっている感がとてもイイッ! 死ぬまでに鳳兄弟のショタシーンが見たいなと思った次第です。

 SSSの決戦ライブに向けて、春ちゃんと曲の打ち合わせをしたHE★VENS。「身も心もとろっとろになる曲頼んだで!」(ヴァン)、「宇宙一キュートなナギとHE★VENSでないと歌えない曲」(ナギ)、「天の波動を伝える曲」(シオン)……と、曲に対してわりとめちゃくちゃなオーダーが入りますが、春ちゃんは「はい!」と笑顔。社畜の鑑すぎ!

……と、いうか! サイコパスな言動を無自覚でやっちゃった瑛一に対するフォローは!? 前回、自分も闇を抱えているっぽいこと言っていたよね? なんてことを思っていると、HE★VENSにとある危機がおとずれてしまいます。

 瑛一の父であり、事務所の社長であるレイジング鳳に呼び出されたHE★VENS。どうやら社長は瑛一が音也を潰さなかったことにお怒りのようす。HE★VENSを自分の道具と思う社長は、「お前らにはもう何も期待しない。(決戦ライブは)わしが勝たせる」と宣言。これにHE★VENSは反論しますが、『真田丸』の「黙れ! 小童!」に匹敵する迫力で「黙れ! 負け犬が~!!」と一蹴されてしまいます。

 でも、“負け犬”はレイジング鳳でした。彼はアイドル時代「LOVE IS DEAD」で1,900万枚の記録を打ち立て、悔いなく引退したのですが、すぐさまシャイニング早乙女に記録を塗り替えられてしまったという過去があります。レイジング鳳は、シャイニング早乙女を絶望の淵に落とすために燃えていました。というか、若かりし頃のレイジング鳳イケメンすぎ……! あと「LOVE IS DEAD」(CV.杉田智和)が気になる。

 レイジング鳳の目論みに真っ向から反対するHE★VENSは、某ジャニーズグループの如く、事務所から圧力をかけられてしまいます。そういえば、レイジング鳳、さっきのシーンで“青いイナズマ”発してたな……。 TV番組などの仕事をキャンセルにされるなど、HE★VENSは干されに干され、「芸能界追放か?」と報じられてしまうまでに(つらい)。

 もしかすると、SSSの決戦ライブにも出られないかもしれない――危機に立たされ、絶望するHE★VENS 。瑛一もゾンビのようにふらふらしながら、「屈するしかないのか……心を石にして謝れば……決戦ライブには……出られる……」と憔悴。このままじゃ、今度は瑛一が“闇落ち”してしまう~! 八方塞がりになり、どうすれば良いのか、ただただ困惑するHE★VENS。

 そんな時、助けにやってきたのは、まさかの人たち。HE★VENSの危機にST☆RISHが立ち上がったのでした。レイジング事務所を停電させ潜入し、花火をバックにヒーローの如く高台から登場する演出はなかなか謎だったけど! 手のかかった登場をしたST☆RISHが持っていたのは、春ちゃんが作った決戦曲。譜面を見て、HE★VENSの面々に笑顔と希望が戻ります。

「HE★VENSに今必要なのは希望。そして諦めないこと」とトキヤ。(いろいろありすぎた)デュエットプロジェクトを通じて、ST☆RISHとHE★VENSが良いライバル関係になっているなぁ。おかげさまでさっきまでゾンビだった瑛一も「イイ~!!」と大絶叫(しかも2回も)。とりあえず危機を乗り越えられそうで、安心です。

 個人的には、今回の話で鳳親子の関係性をもっと知りたくなったなと。あんな父を抱えて、瑛一と瑛二がなぜアイドルをやろうと思ったのか、普通に気になる。なので、ぜひゲーム化をお願いしたいです……ブロッコリー様!
(文・月島カゴメ)

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