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【最新研究】サメやゾンビが大暴れする“低俗B級映画”ファン、実は知能が高かった!?

2016.08.21

■存在感を増しているB級映画ファンの“映画評論”

「B級映画ファンは、伝統的なジャンル区分を越えた、幅広い範囲のアートとメディアに興味をもっています」(ケイバン・サーコーシュ氏)

 つまり、この種の人々は批評家精神をもってB級映画を楽しんでいるのであって、必ずしも個別の作品に心酔しきっているわけではないということになる。そして自分から作品の魅力と楽しさを探しているということだ。つまり、積極的にB級映画を鑑賞しているのだ。

 作品の傾向としては、やはり血が飛び散るスプラッターなホラー映画が好まれるという。“サメ映画”の人気については、最近の新しい傾向であるようだ。そして、B級映画ファンは女性よりも男性に多いこともわかっていている。ネット上で映画評論を投稿したり、フォーラムで映画談義を交わしたりする人々もB級映画ファンには多く、その書き込みがますます存在感を増してきているようだ。

 映画産業が華やかなりし頃、いわゆる“プログラム・ピクチャー”と呼ばれる低予算、短い撮影期間の娯楽作品が大量に供給されていた時期がある。残念ながらそれらのコンテンツはテレビなどへとメディアを変えて衰退しつつ今日に到っているわけだが、先日公開された『シン・ゴジラ』のネット上の盛り上がりなどを見ると、再び“プログラム・ピクチャー”の時代のような“観客総批評”的な映画の楽しみ方ができる下地は整っているのかもしれない。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・Independent
http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/films/news/enjoyment-of-trash-films-linked-to-high-intelligence-study-finds-a7171436.html
・Smash
http://www.smash.com/study-links-enjoying-crappy-movies-like-sharknado-higher-intelligence/

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