「ポケモンGOで警察へGO」警視庁や政府からも注意勧告が!! 『ポケモンGO』の社会問題化で浮き彫りになる問題点とは?

2016.07.28

『警視庁犯罪抑止対策本部』のTwitter(@MPD_yokushi) より。

 配信が開始されるや、よくも悪くも連日朝のトップニュースを飾り、もはや社会現象ともいえる『ポケモンGO』。だが『ポケモンGO』に関わる事故や事件が多発し、警視庁犯罪抑止対策本部の公式Twitter(@MPD_yokushi)でも注意が呼びかけられる事態となっている。

 今回、警視庁のマスコットキャラクター、犬のおまわりさんの「テワタサナイーヌ」からのメッセージという形で、『ポケモンGO』をプレイするうえでの注意点が公開された。26日に公開された最新版では、「目的地と経路を決めて移動しましょう」「道路はみんなのもの。広くあけましょう」「ポケモンを探しているとき、モンスター(犯罪者)もあなたを狙っています」「夜は本物のモンスター(犯罪者)がでます」「知らない人にお金をテワタサナイーヌ」という文章と「安全に楽しくプレイしてね!」というテワタサナイーヌからのメッセージが。

「やっぱ警察も出てくるはめになったのか~」「ずっと携帯みてるから危ないし、正直歩いてるとき邪魔」「夜、めちゃくちゃ人が歩くようになったけど確かに女の子一人とかだと危ないよね……」と多くの人から『ポケモンGO』の危険性を指摘する声が上がっている。

 実際に事故や事件も起こっており、警視庁によると配信されてから7月25日の11時半までに、ゲームをしながら車や自転車を運転していた人による交通事故が、東京・栃木など11の都道府県で36件、またスマートフォンなどを操作しながら車を運転していたなどとして警察に検挙されたケースは71件にもなり、さらにその数は増えている。「ポケモンGOで警察へGOだな」「GOする場所が違うわ」「車で人込みへGOしたらしゃれにならん現状だぞ……」「最終的には検察庁GOで裁判所GOで刑務所GOだろ」と違う場所へGOする人が出てきてしまうのではないかという恐れが。

 さらにスマートフォンの画面ばかり見ているため、「ポケモンGOをやってて線路に落下っていうニュースとかも聞くようになるんだろうな……」「ポケモン追っかけて崖から落ちたってニュース見たんだけど大丈夫なの??」という声や、「私有地や危ないところにポケモン探して入ってっちゃいそう」「小さな子供たちがいつもは来ない風俗街とかラブホ街に来てるのとか見ると、規制が必要なんじゃないかってやっぱ思っちゃうわ」という声も。

『ポケモンGO』に否定的な意見を発している著名人も多数いるようで、『おぼっちゃまくん』の作者・小林よしのりは自身のオフィシャルブログを「ポケモンGOで死者はまだか?」というタイトルで更新し、「ベランダにポケモンがいたというだけで不愉快な気持ちになるので、ゲーム会社は消去してほしい」「わしは必ずしも流行りものを否定しない。子供漫画を描き続けていたら、流行りものにも手を出してみなければならない」「だが、ポケモンGOは危なすぎる。車で走っていても歩きスマホの人間がやたら目につくようになったし、公園にスマホしか見ない人間が集まっているのは不気味すぎる」「何人か死んだら流行が終わるのかもしれないが、それならいっそのこと富士の樹海に10万匹くらいばらまいてほしい」と痛烈に批判した。

 これには「さすがに極論すぎるけど、おおむねは同意かな」「迷惑被る前に何とかして欲しい マジで富士の樹海いい案」という意見から、「いい大人が何を言ってるんだか……」「色々なポケモンヘイトおじさんがいるよ!トレーナーは気にしないようにしようね!」という意見まで上がるなど、賛否両論。

 加えてマンガ家のやくみつるも『ポケモンGO』に関して、コメンテーターとして出演した『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)で「あんなの愚かでしかないです。こんなことに打ち興じている人を、心の底から侮蔑します」とコメントしたほか、明石家さんまやモノマネメイクで話題となったざわちんも『ポケモンGO』に批判的な発言をしている。

『ポケモン』とは縁の深い「コロコロ」(小学館)で連載を持っていたマンガ家が、新しいゲームにこうまで批判的で大丈夫なんだろうかと、クリエーターとしての小林が心配になってくるが、事故が起きてしまっているのは事実。これだけの社会現象となり、多くの人が楽しんでいるアプリだからこそ、一人ひとりが社会のルールとマナーを考慮していくことが大切になってくるだろう。

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