『ラブライブ！サンシャイン!!』ラッピング電車が乗車券売上げ倍増、期間延長決定!! サンシャイン色に染まる“聖地”沼津

　7月2日よりついに放送がスタートするTVアニメ『ラブライブ！サンシャイン!!』（TOKYO MXほか）。これに合わせ伊豆箱根鉄道では、ラッピング電車の運行を開始。アニメPV発表後は、ファンがこの地域に数多く訪れ、駿豆線＋バス＋伊豆・三津シーパラダイスのセット券が昨年比（5月）205％になるなどその反響が大きくなったのだという。そこで当初は7月28日で終了予定だった運行期間の延長が発表された。運行終了日は現在未定とのことだ。

　この吉報に『ラブライブ！サンシャイン!!』のファン、通称“サンシャイナー”は「Aqoursちゃんラッピング電車運行延長嬉しい♪ また撮影しに行きたいなー」「いっそのこと常設してもいいら」「うちの県の鉄道は有能だら？」「最高ずら！」と歓喜の声をあげている。

　アニメの舞台が静岡県沼津市ということで、アニメPVの中には伊豆箱根鉄道の運営する伊豆・三津シーパラダイスや、同地域の沼津市内浦地区が多く登場。こういったことから地域一体を盛り上げるため、主人公たちによるスクールアイドルグループ「Aqours（アクア）」が歌う2ndシングル「恋になりたいAQUARIUM」の発売日4月27日に合わせ、ラッピング電車の運行を開始していた。

　冒頭で記述した通りアニメの効果は絶大で、放送開始前から“聖地巡礼”のために沼津市内浦地区に訪れるファンが増加。「まだ、アニメ放送前なのに？」と思ってしまいそうだが、PVや雑誌に掲載された場所だけあげても、「三津海水浴場」「伊豆・三津シーパラダイス」「発端丈山」「沼津市立長井崎中学校」「長井崎中学校バス停→長井崎中学校経路」「富士見トンネル」「御成橋・狩野川」「内浦漁協」「長井崎」「大瀬海水浴場」「弁天島」「木負堤防」「あわしまマリンパーク」「カエル館」……などなど、とても一日では回りきれないほどの聖地がすでにたくさんある。ゲーマーズ沼津店にはアニメ出演声優陣のコメントやサインが特大パネルにかかれたりしており、店内も『ラブライブ！サンシャイン!!』であふれているようだ。

　そしてこれらの聖地の中で今（結構前からも）、最も熱いのが“三の浦観光案内所”。 三の浦観光案内所伝説のスタートは昨年11月頃から。アニメの巨大ポスター（イラストの拡大コピー）をポツンと公の場所に置いたことが話題となり「三の浦観光案内所がついに看板まで立って凄いことにw」「ついに動き出したかwww」「ここってお堅いところだろwwwそんなことしていいのかよwww」と大きな反響が上がった。だが今思えば、こんなことで騒いでいたのが初々し過ぎると感じることに……。

　それから約2カ月後の今年1月には、三の浦観光案内所は変わりはてた姿になっていた。看板どころか、窓ガラスにはビッシリポスターが貼られており、机にはフィギュアが何体も飾られ、アニメ映像が流れているポータブルDVDプレイヤーが設置され、“巡礼ノート”なるものも置かれていた。これには「進化しすぎだろ」「劇的ビフォーアフターよりも劇的だわ」「いいぞもっとやれ」「こういうノリ嫌いやないで」とサンシャイナーたち大絶賛。どうやらこれらはファンが有志で設置したものらしく、現在進行形で進化中らしい。読売新聞社によると、来所したファン数は、1月は407人だったというのに、3月には1,367人となり、5月は1,835人と増え続けているようで、アニメが放送開始されたら爆増すること間違いなしだ。

　ラッピング電車以外にも、あわしまマリンパークでは7月1日より、淡島へ渡る連絡船「アワシマ16号」が『ラブライブ！サンシャイン!!』仕様のラッピング船「Aqours丸」になり、町全体でアニメとともに盛り上がろうという努力が見られる。今のところ経済効果もきちんと生まれており成功しているようだが、はたして沼津は『ガールズ＆パンツァー』の“聖地”として、大成功を収めた茨城県大洗町のようになれるのだろうか。沼津とサンシャイナーの友好関係がずっと続くことを期待したい。