少女の夏の成長物語スタート! ドラマ『時をかける少女』第1話レビュー
編集部
2016.07.11
第1話のテーマは、「普通であることの幸せ」だった。
タイムリープの力を得て、彼女は有名人になろうと試みる。しかし、その結果、本当に大切な「昨日と同じような毎日がやってくること」の大切さを知るのだ。
そして後半、吾朗に告白された未羽は、その事実を聞かなかったことにしようとして、タイムリープを繰り返す。
そこで見ている我々は気付かされる。過去に戻るということは、大人になることを拒絶することなのだ。
誰でも若い時に夢を見る。
それは将来のことや、なりたい職業のことばかりではない。
「今のこの時が、永遠に続けばいいのに」
そんなことを思ったことはないだろうか。
でも、それはできない。なぜなら、私たちは今この瞬間にも未来に向かってタイムリープを続けているから。
多分、それを受け入れることが、大人になるということなのだ。
これから未羽がどんな経験をして、その事実を受け入れていくのか。その経緯を見守りたい。
最後に、今回のドラマに詰め込まれたたくさんのテイスト、夏服、自転車、カメラ、花火大会、浴衣、夏祭り……どれもが、若い出演者の魅力と、夏のさわやかさを実にうまく演出していると思う。
今年の夏は、このドラマとともに、青春の思い出に浸ってみるのも悪くないだろう。
それから、最初に出てきた変な髪形の黒島結菜ちゃん。すごく可愛かった。第2話以降も、どんな女の子がどんな演技を見せてくれるのか、目が離せなくなりそうだ。
(文=プレヤード)