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深夜アニメになかったゆったりした展開に癒やされてほしい 『ふらいんぐうぃっち』奈良駿介プロデューサーインタビュー

2016.04.23

■原作者・石塚千尋さんの意外な(?)要望

『ふらいんぐうぃっち』の原作者・石塚千尋は弘前市出身。マンガ家としてのデビューは東京に住んでいたときだったが、現在は地元・弘前に戻って執筆している。アニメ化が決まった際、スタッフとはどのようなディスカッションがなされたのか? 奈良プロデューサーの考えるこの作品のキャラクターに対する考えと併せて聞いた。

── 原作者の石塚さんとは、どういった形でお会いになったのでしょうか?
奈良 実際に顔を合わせたのは、アニメ化が決まったあとです。東京にいらしたタイミングでスタッフを交えてご意見を伺いました。意外だったのは、石塚先生が『ふらいんぐうぃっち』を「ギャグに近いコメディ」とおっしゃっていたことです。石塚先生にとってのギャグの捉え方というのを再認識しました。
── 何気ない日常の中で、ゲラゲラ笑うよりクスッとさせるネタが多いですよね。それをアニメで表現するにあたってご苦労されたことはありますか?
奈良 ここは監督や赤尾さんが苦労されていたところではあると思いますが、原作では各話ごとにオチがありますので、23分程度の放送時間の中で、どこに重要なオチをつけていくか。というのは、監督や構成の赤尾さんたちと、本読みの段階で話していきました。
── キャラクターについて伺います。奈良さんの考える真琴の「かわいいところ」はどこでしょう?
奈良 J.C.STAFFさんにお願いしたのは、「黒髪を生かしてほしい」です。男性だけの感覚かもしれませんが、女性の黒髪がきれいにサラサラとたなびく姿は魅力的だと思います。
── 小学生の千夏は、真琴とダブルヒロインのような存在感があります。
奈良 千夏は大変魅力的なキャラクターですよね。アニメ化したら一人だけキャラが立ちすぎてしまうのではないかと心配していたほどです。素のときは小学生らしいリアクションをしますが、急に大人びたことを言ったりして。原作の魅力をそのまま出してもらえればと思いました。
── 第3話から登場した真琴の姉・茜も我が道を行く個性派ですよね。千夏と茜が作品のアクセルで、千夏の兄・圭が落ち着いたキャラでブレーキ役という印象です。
奈良 圭は達観しているお兄さんという感じですよね。ただし、急にギャグを飛ばしたりして、見ている我々が戸惑うときがあります。

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