種村有菜のマンガが「意味不明」「本当にプロ」!? 話題の『刀剣乱舞』学園アンソロジー『刀剣乱舞学園』を読んでみた

2016.03.03

『刀剣乱舞学園』(白泉社)。

 大人気マンガ家・種村有菜の描き下ろしマンガが収録された『刀剣乱舞-ONLINE-』の学園アンソロジーコミック『刀剣乱舞学園』(白泉社)が、昨年12月の発売から2カ月経った今になって話題にのぼっている。なんでも、種村の作品が“意味不明”だというのだ。

 種村といえば、『神風怪盗ジャンヌ』(集英社)などの大ヒット作、また最近ではアプリゲーム『アイドリッシュセブン』のキャラクターデザインの原案で知られる大人気マンガ家。そんな種村は、同人活動もさかんに行なっていて、『刀剣乱舞』に関しては、pixivなどにイラストを投稿したり、昨年には同人誌を2冊制作している(うち1冊はイラスト本)。

 そんな種村の『刀剣乱舞』マンガが収録された『刀剣乱舞学園』だが、Amazonレビューに「種村有菜さんの作品が本当に意味不明でいらない」などと主に種村に対する酷評が殺到しており、それが今になってTwitter上で話題に。「種村有菜の作品がどれだけひどいのか逆に気になる」という声も多数見受けられる状態だ。

 かく言う筆者も、幼いころは種村有菜作品に大変お世話になった身。当然、種村の『刀剣乱舞』マンガも気になったので、現物を手に入れて読んでみた。

 本を開いてすぐ目につくのは、種村の燭台切光忠&大倶利伽羅&鶴丸国永&へし切長谷部のカラーイラスト。さすが、絵の細やかさなどに定評のある種村だけに、美麗なイラストだ。しかし、残念ながら今回話題になっているのはイラストではなく、描き下ろしマンガ。問題のマンガは、「刀剣乱舞学園幽霊騒動危機一髪!!」というタイトル(12ページ)。

 あらすじをざっと説明すると、粟田口の短刀が刀剣乱舞学園に現れた幽霊に襲われ、燭台切光忠&大倶利伽羅&鶴丸国永&へし切長谷部の4人からなる生徒会が、三日月宗近からの依頼で幽霊騒ぎを解決するというもの。作中には弟たちが幽霊に襲われ、我を忘れたのか、真っ黒な妖怪(?)になってしまった一期一振、幽霊にとりつかれたのか(?)、目を光らせながらルンバを踊る山姥切国広が登場する。

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