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東方の聖地巡礼を契機に知った本物の聖地に初詣──今年も洩矢神社で年を越してみた

2016.01.05

 参拝客が引けた後、巫女さんとの花火大会も行われたが、その間にも痛車で乗り付けて、さらに守屋神社へと回るというファン。さらには東京からやってきて、とんぼ返りするという10人あまりのグループなど、様々な参拝客が訪れたのであった。

「最初の頃は、少し怪訝な目で見られることもありましたけれど、今はとても歓迎してくれています」

 聖地巡礼をきっかけに、すでに4年以上神社に通い詰め、祭りの時は法被を着て手伝うようにもなった常連のTさんは話す。聖地巡礼で訪れるファンが、作品を契機に洩矢神社、さらには洩矢神の御神徳に触れていく中で、地元との信頼関係も築かれていったようだ。

 作品の聖地巡礼で訪れたファンが、本当の聖地だと知り、篤い信仰心を胸に何度も訪れる姿。おそらく、これは全国に無数ある作品の聖地の中でも極めて希な現象だと思う。今年は、御柱祭の年とあって「すごいこと」も予定されているという洩矢神社。作品の聖地巡礼から始まった、新たな信仰の姿を体感するために訪れてみてはいかがだろうか。

 実は筆者も、洩矢神の御利益の篤さに確信を持って信仰心を高めている。
(文=ルポライター/昼間たかし http://t-hiruma.jp/

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