アプリゲーム情報【アプリメント】

『探偵 神宮寺三郎』スタッフ集結!! 石田衣良『I.W.G.P.』風本格サスペンス・シナリオゲーム『イヌワシ』

2015.12.21

――日夜膨大な量がリリースされるアプリゲーム関連情報。注目情報から世間の反応までを概観します。(週2回更新予定)

■『イヌワシ うらぶれ探偵とお嬢様刑事の池袋事件ファイル』

『イヌワシ うらぶれ探偵とお嬢様刑事の池袋事件ファイル』公式サイトより。

 今月16日よりサイバードが、『イヌワシ うらぶれ探偵とお嬢様刑事の池袋事件ファイル』(以下、『イヌワシ』)を、iOS/Android向けに配信開始。同社初の本格サスペンス・シナリオゲームである『イヌワシ』は、ファミコン時代から人気を博す『探偵 神宮寺三郎』シリーズ(アークシステムワークスほか)のスタッフが再集結した、新しいアドベンチャーゲームだ。

 登場キャラクターを『ログ・ホライズン』(KADOKAWA)キャラクターデザイン・ハラカズヒロ氏、メインテーマ・サウンドを『探偵 神宮寺三郎』シリーズ担当の馳見“Ace”大地氏、シナリオを『探偵 神宮寺三郎』シリーズ担当の金子光恵氏が手掛けた『イヌワシ』。この作品は、調査、尋問、捜索といった往年のアドベンチャーゲームを彷彿とさせるシステムに加え、スマートフォンならではのタッチアクションを搭載している。画面をタップして、犯人と格闘したり、怪しい容疑者を尋問。ストーリーは、30章で構成される1話完結型で、調査、尋問、捜索、タッチアクションの結果により、ストーリーやエンディングも変化する。

<第1話あらすじ>
 池袋で“切り裂きウサギ”と呼ばれる連続通り魔事件が発生。池袋は恐怖に包まれていた。そんなこととは無縁に、今日もうらぶれた探偵稼業に精を出す狗神エイジだったが、彼の事務所に突然の訪問者・鷲宮ヒナが……。

 彼女は、狗神が刑事時代にコンビを組んでいた“イヌワシ”の相方で、7年前に死亡した鷲宮ツカサの妹だった。ヒナは言う、「切り裂きウサギ事件と兄の死には関連がある」と……。公には自殺として処理されたツカサの死であったが、狗神は他殺であると確信し、独自に捜査を行っていた。しかし、7年間まったく進展がない状態。そこに“切り裂きウサギ”という新たな手掛かりがもたらされ、「ツカサの死の真相を解明しよう」と、狗神はヒナと新たな“イヌワシ”を結成し、捜査を開始するのであった。

“イヌワシ”の武器は触ったものから感情を読み取るヒナの特殊能力“サイコ・レゾナンス”と、個性豊かな池袋の仲間たち。そして、狗神の推理と行動力。

“切り裂きウサギ”の正体とは!? 池袋に蔓延する危険ドラッグ“フリー”とは!? さらに、ツカサの死の真相とは!? 池袋に渦巻くどす黒い欲望と陰謀に“イヌワシ”が立ち向かう!!

 公式サイトには、エイジの親友である孤高の精神科医・龍谷寺アキヒコや、元ギャングの執事・美馬ハルカ、天才高校生ハッカー・狐塚チヒロなどの登場キャラクターが紹介されている。この中に“切り裂きウサギ”がいるのだろうか。だいぶ『池袋ウエストゲートパーク』(文藝春秋)を感じるが、面白そうだ。



■『MURDERED 魂の呼ぶ声』

Google Play『MURDERED 魂の呼ぶ声』より。

 ブロードメディアとGクラスタ・グローバルが今月16日、『MURDERED 魂の呼ぶ声』(スクウェア・エニックス)を、iOS/Android向けに提供開始。同作は、謎の連続殺人犯“ベル・キラー”に殺害されゴーストとなった、セイラム市警のロナン(主人公)が、事件の真相を追っていく謎解きアクションアドベンチャーゲームとなる。

 ロナンは、霊界と現世の狭間の世界“ダスク”から抜け出すため、自分自身の殺人事件を捜査。ゴーストである以上、現実の出来事に干渉することが不可能だが、その代わりに“壁抜け”“ポルターガイスト”“憑依した人間の思考の読み取り”など、ゴーストならではの能力を備えている。能力を駆使して“ベル・キラー”を突き止めよう。

 そんな『MURDERED 魂の呼ぶ声』のロナン役を務めるのは、“山ちゃん”こと山寺宏一。悲しい運命を背負いながらも、他のゴーストに出会うと驚いたり、高いところを怖がったりするロナンを、山寺がさすがの演技力で演じる。



■『ゆるねこ派遣社員 ~ねこと工場長の ほのぼのちりめんライフ~』

『ゆるねこ派遣社員 ~ねこと工場長の ほのぼのちりめんライフ~』リリースより。

 エムアップがiOS/Android向けに、『ゆるねこ派遣社員 ~ねこと工場長の ほのぼのちりめんライフ~』の配信を開始。同作は、工場長とねこが“ちりめん”から“もんすたあ”と呼ばれる微生物を仕分けることで売上を伸ばし、“もんすたあ”を集めていく、ゆるゆるでシュールな“放置×シナリオ”シミュレーションゲームアプリとなる。

 コンベアに流れるちりめんをタップ、放置で回収。中に紛れている“もんすたあ”を選別することでちりめんをより高い金額で出荷し、そのお金で工場を大きくしていく、という流れになる。工場の“せつび”を強化した際には、工場長とねこのゆるいストーリーが再生。ほぼ、すべてのデザインが手描きの水彩画で描かれている、親しみやすいほのぼのした日常風景を楽しもう。

<あらすじ>
 主人公の名は、ちりめん工場の“工場長”こと“こうじょうちょう”。ベルトコンベアの上を流れるちりめんの中から“もんすたあ”と呼ばれるえびやたこ、海藻のなかまなど、いろんな種類の微生物を取り除いて、みんなにおいしいちりめんを届けている。ぶっきらぼうで根暗で性悪。人付き合いがちょっと苦手。そんな彼は、ちりめんと共に流れていく穏やかな日々を楽しんでいた。

 ある日の帰り道、1匹のねこと出会う。ねこはちりめんが大好きらしい。工場に連れていってみると、ねこはこうじょうちょうの作業に興味津々。こうじょうちょうのマネをして、ちりめんの選別にチャレンジしてみる。「そんな一朝一夕で出来るわけがない」と、ほくそ笑む工場長をしり目に、5分でなんだかさまになってきた。

 かくして、人手不足でねこの手も借りたいこうじょうちょうは、ねこを助手として採用することに。徐々に明らかになるねこの高ステータス。有能すぎるねこに、こうじょうちょうの立場は!? そして、ねこ屋敷化する工場の衛生面は!?

 この手のタイプは受けがいいようで、「ちょっとした空いた時間にできる癒し系」「今まで知らなかったちりめんについて、少しだけ詳しくなった気がする。ちりめんの個性的な絵も愛らしい」「テンポもいいし、今年1番のおすすめ作品」などの声が上がっている。スマホゲは、このくらいが丁度いいのかも。

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