“出ちゃいけないラインを考えろよ”!? 『妖怪ウォッチ』で芸能人の声優デビューに声オタたちの反応は――

2015.12.16

『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』公式サイトより。

『妖怪ウォッチ』劇場版第2弾、『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』にて“声優デビュー”を果たした博多華丸・大吉のコンビ。公開を直前に控え、2人のインタビュー記事が公開されたのだが、これがなぜか声優ファンから「よく言った!」と賞賛を浴びている。

 ファミリー、キッズ向け大作劇場アニメの場合、必ずといっていいほど突っ込まれる、話題作りのための有名人・芸能人のゲスト声優としての起用。ヤバい演技を披露した芸能人たちは、枚挙の暇がない。アニメ・映画ファンは下手な演技の観賞を強いられ、芸能人たちのファンも演技が叩かれ凹んでしまう――はたして誰が得をするのやらわからないが、どんなにファンが声を上げても減ることがない映画界の風習だ。

 さて今年の『妖怪ウォッチ』に起用された博多華丸・大吉だが、インタビューで大吉は「多分これが最初で最後だと思います」、華丸は(声優の顔がわからないほうが)世界に入り込みやすいとし、さらに「本業の声優の演技を聞いて、モノが違うと圧倒された」という。

 さらに続けて「僕らは本当に少ないセリフで十分なんだとあらためて思いましたね」(華丸)、「みんなで芸人の出ちゃいけないラインを整備していきたいですよね」(大吉)と語った2人に、日ごろ芸能人の声優としての起用に口うるさいアニメファンもご満悦。

「よく言った!」「ジブリにも言ってやれ!」「岡村とか浜田はひどかったからなぁ」と、2人を支持するコメントがネット上をにぎわしたが、一方で「声が役とあっているなら誰でもいい」「上手い人だっていたろうが、羽賀研二とか」といった声もあがっていた。

 TVアニメ黎明期、声優は俳優が兼業でこなすことが普通だったというだけあって、声優を生業にしてなくても、舞台などで演技経験のある俳優は上手い人が多いし、コントを数多くこなすタイプの芸人などでも達者な人もいる。謙虚なコメントで、声オタからの支持も得た博多華丸・大吉の2人の演技に注目したい。

 なお、2人のコメントに関連して、「声オタは芸能人は声優やるなというけど、だったら声優も顔出し活動すべきじゃないよね」「μ’sとかアイドル売りしている声優は、超えちゃいけないラインを考えろよ」といった声もわずかに上がっていたが、基本スルーのようだ。

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