「クオリティー凄い。さすが10年(笑)」期待のベテランルーキー『仁王』発売か!?

2015.09.22

『仁王』公式サイトより。

 今月15日、プレイステーションの販売戦略発表会「SCEJA Press Conference 2015」が開催された。同発表会では、『New みんなのGOLF』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)、『アサシン クリード シンジケート』(ユービーアイソフト)、『THE KING OF FIGHTERS XIV』(SNKプレイモア)など、多くのタイトルからニュースが発表されたが、中でも一番の注目を集めたのが『仁王』(コーエーテクモゲームス)だ。

 2005年5月、コーエー(現・コーエーテクモゲームス)がプレイステーション3用ソフト、『鬼(仮題)』改め『仁王』の発売を発表。シブサワ・コウ氏がゼネラルプロデューサーを務め、日本人の父と異国の母を持つ金髪碧眼の武将が己の運命に立ち向かうという、戦国時代を舞台とした歴史アクションゲームになると伝えられていた。

 だがしかし、その後はなかなか続報が届かず、5年間ものブランクを挟んだのち、幕張で行われた「東京ゲームショウ2010」にて、シブサワ氏とTeam NINJAのタッグによる『仁王』の再始動が発表された。開発は一時中断していたが、コーエーとテクモの開発陣が一緒になったことで、再始動に着手したという。なお、“バリバリのアクションゲーム”とシブサワ氏は自信満々に述べており、このときも予定通り、プレイステーション3用ソフトとして進められていた。

 だが、案の定、また音沙汰がないまま5年の月日がたったのだが、開発は進められていたようで、最初の発表から実に10年の歳月を経て、いよいよ『仁王』が完成(?)したようだ。

 先頃開催された「SCEJA Press Conference 2015」に登壇したシブサワ氏が発表した『仁王』。開発当初は“歴史アクションゲーム”だった同作は、紆余曲折を経て、プレイステーション4用ソフトの“ダーク戦国アクションRPG”となっている。その内容は、多彩な剣術を駆使することが生き残る術となる、戦国時代の日本に辿り着いた金髪碧眼の侍・ウィリアムを主人公に据えた骨太なオリジナルストーリー。息がかかるほどの間合いでの鍔(つば)競り合いなど、圧倒的な緊張感で五感を刺激する侍の殺陣をゲームに落とし込んだ、“戦国しにゲー”になるとのこと。

 国内ゲーマーのバイブル的雑誌「週刊ファミ通」の“期待のルーキーランキング”に10年間も入り続けた『仁王』。ルーキーどころか、もはやすっかりベテランになってしまったような気もするが、やはりゲーマーには嬉しいらしく、「中止にならなくてよかった」「初報のとき、まだ高校生だったぞ」「クオリティー凄い。さすが10年(笑)」といった声が上がった。また、「こりゃ『鬼武者』超えたわ」「和風ダークソウルか?期待しかねえな」「『討鬼伝2』気になってたけど、完全にこっちに惹かれた」など、同系統のゲームと比較し、大きな期待を寄せる声も見られる。

 ようやく“期待のルーキーランキング”から卒業できるかもしれない『仁王』の発売は16年予定とのこと。「まだ時期を濁すのか!」と思わないでもないが、ティザーサイトもオープンしたことだし、さすがに大丈夫か? 続報が届くまで、サイトの前に仁王立ちだ。

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