コミケ効果で出荷が1割増し!? 異業種出展の増加で、経済番組も注目するコミックマーケット

2014.08.17

コミックマーケット86の様子。

 8月15日に開幕し、17日に3日間の全日程を終えたコミックマーケット86。その1日目、2日目には共に17万人の参加者たちが訪れ、東京ビッグサイトを埋め尽くした。年々、影響力を増し続けるコミケだが、近年ではファンだけでなく、各企業も出展に積極的だ。事実、年々参加希望企業は増え続け、コミックマーケット85では142の企業が出展、その企業ブースも現在、抽選となっている。

 そんな企業ブースについて、コミケ86初日である8月15日に放送の『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京)が早速リポート。経済番組ならではの視点からコミケを扱っていた。

 まず番組のレポーターが訪れたのは、雪印メグミルクのブース。ここでは、同社の看板商品である『雪印コーヒー』を無料で配布。そこには、同商品のイメージキャラ「ゆきこたん」が描かれたパッケージが好評で、一時配布がストップしたほど。同社によると、『雪印コーヒー』の主な購買層は40代男性なのだとか。若者の『雪印コーヒー』離れが深刻らしく、「パッケージにキャラを使うことで20~30代に少しでもアピールしたい」と担当者は語った。ちなみに、雪印メグミルクは昨年の夏から出展しているが、コミケ効果もあってか、出荷本数が1割以上アップしたという。

 そのほか同番組では、映画『頭文字D Legend1 -覚醒- 』のPRを中心としたトヨタや、車を使ったアニメ鑑賞システムを搭載した車を出展するホンダ、アニメ『弱虫ペダル』と大々的にコラボレーションするKDDIなど、いわゆるアニメ・マンガ系ではない企業を中心に、各企業のコミケ出展の意図やその経済効果を取り上げていた。

 もはやニュース番組はもちろんのこと、経済番組までもが注目することとなったコミケ。拡大を続ける中で、今後の企業ブースの展望などを含めて、よりいっそう注目が集めることになりそうだ。

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