コドモとアイドル~趣味は娘とのアイドル鑑賞です~ 第3回

オタクは自分が父親になる事に不安を抱えている! そんな気持ちを代弁するトークショーに人が集まらないワケ

2014.07.03

ーー子供ができてもアイドルの現場を楽しみたい! 育児とオタ活動、両立のススメ。

 東京は新宿歌舞伎町に、「ロフトプラスワン」というサブカル&オタク向けトークライブハウスがあります。自分もこちらでトークイベント(主に18禁系)を定期的にやってるんですが、この系列店で育児イベントをやったことがあるんです。わかりやすく書けば、「サブカル&オタクの殿堂でのイクメンイベント」を。

 オタク、もしくはそこまでいかなくても趣味がそれなりにある人って、自分が父親になる事に一抹の不安、もしくはものすごい不安を持つタイプが多いんじゃないでしょうか。実際は、趣味とか関係なく皆不安になるんですけどね。そしてロフト界隈というとザ・趣味人な客が集まる場所、しかも年代は30代以上男性多し。世間的にいえば、子供がいてもおかしくない年代ですよ。最近は、檀上に上がる人が楽屋に子供連れてきてたりしますからね。

 自分ももちろん父親になる事はいろいろ心配だったわけで、「じゃあ、趣味を仕事にしてるような先輩方に話を聞いてみよう!」と思ったのが、このイベントを始めたきっかけでした。イベントタイトルは、ビックリなお仕事をしているお父さんの話を聞こう、ということで「痛快!ビックリダディ」。……この先どんどん風化していきそうなタイトルですが、インパクト優先ということで。

 過去3回イベントやって、それぞれ2人ずつゲストを招いたのですが、お呼びしたのがこの6人。

高木三四郎(DDTプロレスリング大社長)
安田理央(アダルトメディア研究家)
掟ポルシェ(ロマンポルシェ。)
タカギタイキチロウ(インコ編集長)
おおひなたごう(漫画家)
里見親美(PUNK DRUNKERS代表)

 けっこう豪華でしょ? さらに「※ベビーカー置き場あります(台数制限あり) ※親子3人で来た場合は大人1人につき200円キャッシュバック ※小学生以下は入場無料 ※子供向けメニューあります」といったオプションもつけてみたり、かなり来やすい空気&来てもらった人に満足できる内容をバリバリつけてみました。

 そして実際のイベントはどうだったかというと、基本各ゲストともに「イベントで喋り慣れはしてるけど、育児話はする機会がない!」という皆さんが中心だったのもあって、皆楽しく喋ってくれました。またお客さんも子連れ夫婦中心で、イベント中に子供がステージまでやってきてウロウロしても誰も何も言わない、という微笑ましい雰囲気。これまでのロフト系のお店にはない、異様にファミリーな空間でした。第1回だけtogetterでまとめてるので、雰囲気掴みにご覧下さいな。

2012.4.21「痛快!ビックリダディ」感想まとめ
http://togetter.com/li/291566

 ただ、ひとつだけ「あれ?」ということがありました。それは「あれ、もっとお客さん入ると思ったんだけどなあ……」ということ。今回のゲストの皆さん、同じくロフトグループの会場でイベントやってる人も多く、各自のイベントだと満杯クラスの入りも当たり前という面々。それがこのイベントでは20人弱とかそれくらいだったんです。ちなみに「赤ちゃん入れての20人」ですよ。

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