TVアニメ『ひぐらしのなく頃に』ついに核心に迫った第16話

TVアニメ「ひぐらしのなく頃に」公式サイトより

 残りあと一回と決めていた梨花を待っていたのは、想像を上回った残酷さだった。

 日めくりカレンダーが示す日付は6月12日。もう夕方というような空模様の中、梨花はうなされながら目を覚ました。すぐに沙都子が近くに寄ってきてくれる。怖い夢を見たことを彼女に伝えようとするが体が動かない。高熱を出しているらしい。

 どうして自分ばかりがこんな目にあうのかと、もうろうとした頭で泣きべそをかいてしまう。そんな梨花を見て沙都子は、「本当は気付いているのではないの?」と意味あり気な言葉をかけてくる。

 さらに沙都子は悪夢の理由がわからないなら、それは祟りだからだと言いだす。沙都子が自分の上にかぶさっている布団をどける。すると、布団に隠されていた切り裂かれた梨花の腹が顕になった。

 沙都子はお告げを聞いたのだという。オヤシロ様曰く、梨花はもう巫女にふさわしくない、その役目を沙都子に引き継いでほしい、と。オヤシロ様の正体を知っている梨花からすると、そんなお告げは存在しないことは明白だが、沙都子は本気で信じている。奉納演舞で使う鍬を持ち出し、この場で舞うという。

 梨花の腹に鍬をつきたてる沙都子。悪夢も今沙都子がこうしていることも、全て罰当たりな梨花への祟りなのだと語る。だが梨花には心当たりがない。

 沙都子は梨花が祟られる理由を告げる。それは、巫女でありながら雛見沢を捨てて逃げ出したいと思い続けていたこと。これが罪だと。

 戒律に背くことが無ければ、今もこれからも大好きな雛見沢でみんな一緒に楽しく生活できたはずなのに。何が不満だったのか。なぜ雛見沢を捨てようとしたのか。

 梨花は沙都子に自分の間違いを認め謝った。オヤシロ様も許してくれるはずだ、と沙都子は梨花を抱きしめ泣いたが、この世界で梨花の命はもう終わってしまった。

 これが、あと五回頑張る。といった最後の一回だった。

 次に目覚めると、梨花は河原にいた。またしても沙都子がこちらをのぞき込んでくる。一体何事かと思ったが、水着姿の部活メンバーがふたりを待っている。どうやら川に遊びにきたようだ。

 楽しい部活の時間は終わり、沙都子に何の話かわからないと思うけれど最後まで聞いてほしい、と話し出した梨花。梨花は長い夢をふたつ見ていたと話す。ひとつは、惨劇を切り抜けた、最高の夢。もうひとつは自分を罰する長い夢。これらを見て、気付いたことがあると。

 その答えは、自分は雛見沢が大好きだということ。こんなに素敵な場所で大切な友人もいるのに、余計な夢を望んだせいでそれを壊してしまった自分に涙する。

 雛見沢を愛するという気持ちに落ち着いた梨花。そう決めた世界はオヤシロ様の祟りから解放されたように穏やかで、ついに綿流しの日を迎えた。

 あまりにも理想的な進み方に、本当に死の運命から抜け出せるかもしれない。そう考えたとき、梨花は綿流しのお祭りの会場から外れた道を富竹が歩いているのを見つけてしまう。梨花は富竹を呼び止め、話しておきたいことがあるというが、そこに鷹野も現れ梨花に話があると怪しい微笑みを浮かべる。

 これはいったいどういうルートなのか……。猫騙し編が次回で終わるのか、それともこの猫騙し編を完結編として謎が明かされていくのか。今回のAパートでは一部で話題になった沙都子黒幕説の真実味が増したが、あれは発症したからなのか、それとも……?

 とにかく結末を知るまで目が離せない。

TVアニメ『ひぐらしのなく頃に』ついに核心に迫った第16話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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