TVアニメ『池袋ウエストゲートパーク』アニメは名作ドラマを超えられたか第12話

TVアニメ『池袋ウエストゲートパーク』公式サイトより

 追われる身となったマコトは、池袋の街をさまよっていた。街中では殴り合いが勃発し死者も出ているとあってマスコミも注目。レッドエンジェルスのリーダーキョウイチもインタビューを受け、先に一線を超えてきたのはG-Boysだと主張する。やり返さないとこちらがやられるという言い分はもっともだが、現在トップ不在のG-Boysを相手にやりすぎのようにも感じられる。

 この機に乗じて、池袋を乗っ取るとまで宣言するレッドエンジェルス。マコトは姿を隠しながらも信頼できる面々から少しずつ情報を集めていく。その中でレッドエンジェルスが関西の京極会というヤクザから銃を供給されたことを知った。なんでもG-Boysたちが日高組と組むという噂が流れ、その対応策としてレッドエンジェルを使うことにしたそうだ。誰かが都合のいいデマを流して子供たちをカモにしているようにしか思えない。

 そしてマコトは日高組の幹部であり今回の黒幕である吉松トオルの存在を知る。だが、吉松以外にも現場を操作する工作員が必ずいるはずだ。何か月も前から下準備として潜り込み、情勢を観察して計画を遂行するタイミングを見ていただろう工作員はマコトの側にいるのだ。

 マコトは家に戻り、そこの見張りをしていたG-Boysメンバーからも話を聞いた。そこでまだミツキの居場所が不明なこと、さらにタカシの銃撃犯がマコトだと思われていることを聞かされる。

 そして両チームとも銃を持っていることも発覚。G-Boysは日高組から持たされたという。このままでは池袋で銃撃戦が起きてしまう。ここまで話したところで別のG-Boysメンバーが来てしまい、マコトは再度逃げざるを得なくなってしまう。

 逃げ惑うマコトを助けたのは、過去G-BoysのNo2だった男、ヒロトだった。タカシとたもとを分かち、今は蒲田であたらしいチームを束ねているという。今回は古巣の池袋が荒れていると聞いて駆けつけてくれたらしい。マコトは助けてくれた礼と、自分がシャドウをやとってヒロトに攻撃をしかけたことを改めて謝った。

 ヒロトは謝罪を受け入れ、今回はマコトに協力してくれると申し出てくれた。だが、相手はヤクザ。どうすればいいのか。

 マコトはヒロトや、過去助けた人たちの協力を得て黒幕に対して策を講じることに。公衆電話から磯貝へと電話をかけ協力を求める。合流した磯貝は架空名義の飛ばし携帯を用意してくれた。さらに磯貝は、できれば立ち合いたいとまで申し出てくる。

「また誰かに俺たちを襲わせるつもりか?」

 マコトが磯貝に問う。手渡された携帯にもあのGPSアプリが入れられていた。そう、黒幕工作員は磯貝だったのだ。磯貝は、自分が全てを仕組んでいたことも白状した。

 磯貝は京極会の人間からマコトを殺せと言われていたが、気が進まなかったという。知れば知るほど、マコトの能力を評価したといい、自分の仲間になり京極会に入らないかと持ち掛ける。

 もちろんマコトの答えはNO。今回の動機は怨恨。磯貝は元々池袋に住んでいたが、ひどいいじめにあったため、関西に転居。そこで京極会に拾われた。レッドエンジェルス内には自分をいじめたやつも入っていた。そいつらは磯貝のことを覚えていない。だからこそ、内部に入って池袋を壊してやろうと画策していたのだ。

 正体を知られ仲間になることも拒否したマコトに、磯貝は躊躇なく拳銃を突きつけ、その引き金を引いてしまう。

 さらに池袋の街は緊迫感を増し、西口公園にはG-Boysとレッドエンジェルスが集結し、一触即発の雰囲気。そこに満身創痍のタカシが現れた。

 自分を撃ったのはマコトではなくミツキであることを告げるも、キョウイチはその言葉を信じない。ここから、二人の殴り合いが始まり、その熱は両チームのメンバーに伝播。ついに口火が切られると思った瞬間に、西口公園のステージからマコトと磯貝のあのやり取りが流れた。

 そして舞台に登場するマコト。自分が撃たれた銃は磯貝がマコトから奪ったもの。その銃には血糊を入れた弾が仕込まれていたと種明かしを行い、さらに磯貝が京極会の手先であること、両チームを張り合わせて売ろうとしていたことも告げる。

 キョウイチはそれを聞いて、激怒。磯貝にダンスのようなケリを入れる。近くで見ていた京極会の幹部も、ヒロトが抑え警察へと突き出すことが出来た。まだ西口公園が荒れている中、マコトの元に警察から、まもなく機動隊が踏み込むと連絡が入る。

 だが、この場は両チーム同士が話し合って丸く収めなければいけないとマコトは主張。20分だけ待ってもらう約束を取り付けると、両チームの説得に当たる。だが、そこに今回の抗争で兄がケガをしたという少女がナイフをもって乱入。タカシはその少女を避けず、まるで自らナイフに刺されに行ってしまったように見えた。憎しみごとうけとめるかのように。

 タカシの身を張った行動で両チームのメンバーも正気を取り戻し、警察が来るまでに西口公園から撤収。磯貝は逮捕され、キョウイチはレッドエンジェルスを解散し、池袋からも出ていってしまった。

 最後にはマコトの「池袋は平和だ、最高だ」というモノローグで終了するのだが、その割りには血なまぐささが全面に出すぎな気もする。

 ドラマの印象が強すぎて、アニメはどこか薄味にも思えてしまった。ラストのラストにドラマでタカシを演じた窪塚洋介が声の出演を行っていたが、やはり伝説は超えるおことが出来なかったようだ。ドラマ版をもう一度みたい。

TVアニメ『池袋ウエストゲートパーク』アニメは名作ドラマを超えられたか第12話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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