TVアニメ『無能なナナ』ミチルの過去が明かされた第12話

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　風呂場で倒れていたミチルを発見したナナ。あわてて駆け寄るが、脈も弱く熱も尋常じゃない。自分が手を出さなくても死にそうだという考えが頭をよぎる。だが、「今はまずいはずだ」と自分に言い聞かせてナナはミチルの介抱する。

　先生に助けを求めてみるが、常駐している医師は本土に帰ってしまっている・他の教師も全く見当たらない。全てはナナが暗躍していたことにも起因していそうだ。先生からはキョウヤを頼ってみたらどうかと言われ、その助言に従い部屋へ。

　だがキョウヤは石井の遺体を解剖しており、手が離せない。とりあえずミチルの容態がわからないので解熱剤だけでももらえないかと頼み込む。うっかり細かい薬品名を言ってしまい怪しまれてしまうがそれどころではない。

　さらにナナは食堂から食料を奪い、ミチルの看病に全力を尽くした。少し容体が落ち着いたころ、ひと段落ついたのキョウヤが様子を見に来てくれた。

　キョウヤから見てもミチルが何故こんなにも体調を崩したのかはわからない。体に悪い菌が入ったようではないように見えるらしいが、とりあえず意識が戻るのを待つようにと指示を出す。定期的に声をかけてあげるように、とも言われたナナは一晩中ミチルの看病を続けた。

　キョウヤはやはり一連の騒動にナナが関わっていることを疑ってはいる。だが、今回の石井殺しは別に犯人がいることを見越して回りからの聞き込みを続けていた。モグオたちの子分にも色々話を聞きまわっているが、まだ真相は掴めない。

　ナナの元に石井の彼女でもあったフウコも様子を見にやってくる。ミチルも気になるようだが、やはり彼氏の命を奪った相手についても知りたいようだ。この女もかなり怪しい。

　やっと意識を取り戻したミチル。今回意識を失ったのは、猫を治療したためだったことが判明する。怪我をおった猫、おそらく橘が変身しただろう猫だろう。それを部屋で見つけたミチルが手当をした後、体調が急変したのだという。

　またナナの指先にも怪我を発見したミチルは、倒れた側からその怪我を治療しようとする。だがナナは寿命が縮むとわかっていてそれでもなおこんな小さな怪我でも治そうとするミチルにいら立ち、大声で怒鳴ってしまう。

　自分の体を大事にしてほしいというナナの本音があふれ出た。そのあとはどんなに冷たくしようとしてもできない、二人の本当の仲の良さを感じられるやり取りが見られた。

　ナナは改めて、ミチルへの感情を改めないといけないと自分に言い聞かせる。ミチルは人類の敵として葬らなければならない相手だ。それにもかかわらず、ナナは友人として彼女を助けたいという想いで行動している。それではここにやってきた意味がない。

　ミチルは、自分の過去について語り出す。ミチルは過去、その能力を使用しているところを見られ、あることないこと騒ぎ立てられたことがあった。そのせいで学校にいづらくなってしまったのだが、それでも懲りずに彼女は河川敷でケガをした犬を手当した。その模様を、不良として有名だったヒトミに見られてしまう。ミチルの能力に感心したヒトミはミチルをほめたたえ、そこから次第に二人は仲良くなっていく。

　いじめられていたミチルを積極的にかばっい、能力を積極的にほめたヒトミの存在もあり、ミチルは自分の能力をもっと多くの人に役立てようと親の病院を手伝うなど、活動の場を広げていった。

　忙しくなっていくにつれてヒトミとは疎遠になった。だが、再会は意外な場所で訪れた。病院の患者さんに治療を施していた際に倒れてしまったミチルは運ばれた病院でヒトミと再会する。

　ヒトミはずっとガンを患っていた。不登校なのはワルかったからではなく、入院をしていたからだった。彼女は病気の不安と戦いながらも、ミチルに温かい言葉をかけ続けた。それを知ったミチルは、辛くても頑張るヒトミの姿に感銘を受け諦めないことを学んだのだ。

　その後、ヒトミは亡くなってしまった。だが今でもヒトミとの思い出などはミチルの中で生き続けている。だからこそ、ナナに対しての行動もうなづけるものがある。

　一連の話を聞いて、ナナはまたしてもミチルを殺害することに迷いが生じる。彼女が生きていた場合の推定殺害人数は果たして本当なのか？　

　ナナが悩んでいる中、本土ではそのナナをここに送った連中の会合が行われていた。鶴岡と呼ばれる男がナナをここに送った張本人のようだが、どうやら視察に来るらしい。彼と対面してナナはクラスメイトたちを殺し続ける道を選ぶのか、疑念を晴らして大人たちと闘う事になるのか？
　
　次回で最終回になりそうだが、2期を切望してやまない。