マァムは連れ去られ、負傷したダイとポップはバダッグに助けられた。レオナ付きの剣士だったというバダッグは、レオナから話を聞いていたため、ダイに期待を寄せている。そんな彼に、ヒュンケルに手も足も出なかったとはとても言いだせない。
ダイはポップに、自分もヒュンケルと同じようにモンスターに育てられたから彼の気持ちがわかってしまうため、紋章の力を出せなかったと告白。もし育ての親であるブラスが何者かに殺されるようなことがあったら、その相手を憎まずにはいられないだろう。ダイの言わんとすることはわからないでもない。だが、仲間を連れ去られた以上、ヒュンケルに同情することはできない。ポップは、ダイに闘う必要性を説く。
一方ヒュンケルの元にはハドラーがやってくる。戦場視察のようなものだというが、やはり人間であるヒュンケル、さらにアバンの弟子だった過去もあることから魔族側からの信頼は薄い。だがヒュンケルはそんなのどこ吹く風。自分は大魔王バーンから直々に任務を与えられたのだからときっぱりと口出し無用だと突っぱねる。
ダイが目覚めるとすでにポップの姿はない。ダイはバダックに鎖帷子のお下がりをもらいつつ、ポップの様子を見に行くと何かいつもと様子が違う。何をしていたのかと聞くと、新しい呪文の契約をしていたという。
ポップなりに対ヒュンケルに対しての作戦を練ったようだ。今回彼が習得した技は「ラナリオン」天候を操る初歩的呪文だ。これで雷の呪文「ライデイン」を使うお膳立てをするという。ヒュンケルの鎧は確魔法を跳ね返すが、金属でできている。そのため、電撃ならば鎧の中のヒュンケルにはダメージを与えることができるのではと考えたのだ。
だが、ライデインは勇者のみが使える魔法。それはポップには使えないが勇者であるダイならばその資格はある。雷雲をポップの魔法ラナリオンで呼び、ダイはライデインを使う。ふたりの力を合わせればきっとヒュンケルが倒せる。
早速訓練を開始。当初は上手くいかなかったが、半日以上の練習を繰り返し、二人はとうとう狙った場所に雷を落とすことができるようになっていった。
囚われたマァムは手枷を外そうと奮闘。そこにヒュンケルが現れる。自分をどうするのかと思ったが彼はマァムに手荒な真似をしようとは全く考えておらず、ダイたちをおびき寄せる囮としてさらっただけで事が済めばちゃんと逃がしてくれるらしい。
だが、マァムは兄弟子であるはずのヒュンケルが魔王軍に所属していることに納得がいかない。父を慕うがあまりアバンを憎む彼を可哀想だと同情し、正義を憎むのは間違っていると説く。だが、その言葉はヒュンケルをひどく動揺させ平手打ちを食らってしまう。女性に手をあげたことで彼はかなり動揺する。
ヒュンケルが去ると、どこに隠れていたのかゴメちゃんがマァムの前に現れる。心配してどうやらついてきていたようだ。マァムはゴメちゃんに頼んで自分の武器を取り返してもらい、牢屋からの脱出を図る。換気口を通り、誰にも見つからないように移動すると出口ではなく隠し部屋を見つけた。マァムがそこで見たものは……。
ダイたちはマァムを助けるために、ヒュンケルの元へと向かう。ポップは今回の戦いでヒュンケルに同情心を見せたダイに対して、逃げ出そうと思うくらい怖いものの、正義やダイやマァムのために頑張ろうと思えたことなど心情を吐露していく。
クロコダイン戦の前は本当に二人を見捨てて逃げ出していたポップも、今回は作戦を自ら立てたりとかなりの成長が見られる。
モンスターに追いかけられダイたちは、いつのまにか闘技場に誘導されていた。だが、ありがたいことにこうの闘技場は屋外。これならライデインが使える。
ヒュンケルはダイを倒すことだけを念頭に置いており、ポップのことは歯牙にもかけていない。だがそのおかげでラナリオンを唱える時間が出来た。ヒュンケルの相手をダイに任せてラナリオンを発動し、雷雲を集める。練習をした甲斐があり、ラナリオンからのライデインは見事ヒュンケルに命中。
これは確実に効いた! と大喜びしているポップだったが果たして……!?
次回で年内ラストの放送となる。対ヒュンケル戦に決着がついてすっきりと新年が迎えられそうだ。
TVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』打倒ヒュンケルの秘策は「ラナリオン」!?第12話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、ドラゴンクエスト、ダイの大冒険の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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