TVアニメ『ひぐらしのなく頃に』遂に問題解決の糸口が見つかった第12話

TVアニメ「ひぐらしのなく頃に」公式サイトより

 毎回各ルートは其の四で終わるのだが、今回は違う。まだ次回にこの祟騙し編が続くのだ。

 冒頭、雛見沢のお地蔵様が倒されているのが発見される。どうやら鉄平がやったらしいと噂する住人たち。こんな罰当たりなことばかりしているのだから、今年の祟りは北条家で間違いないなどという。村の中でも今年も祟りが起こるのは間違いがないと思われているようだ。

 圭一たちは昨日と同じく、児童相談所に集合していた。今日は昨日よりも人がかなり集まり、かなり威圧感がある。そこに入江が立て看板やハチマキなどを用意し、配る。同じものを身に着けることで一体感が出るというのだ。ダム事件を彷彿とさせる光景に、参加者である富竹たちもやる気がみなぎっているようだ。

 だが、そんな彼らの意気込みもむなしく児童相談所は大人数が入れる部屋が空いていないから代表者3人としか話し合いができないといわれてしまう。圭一、梨花、入江で陳情を訴えることになったが、結果は昨日とほぼ同じで手ごたえがない。一か月後に判断するといわれても、そんなに待っていたら沙都子の身がどうなってしまうのか想像もつかない。 

 明日も直談判に集まるつもりではいるものの、毎回結局参加できないようであれば人数はどんどん減っていくかもしれない。それでもひとりになっても続ける、というのが圭一をはじめとする分校のメンバーの気持ちだ。それは変わらないようだ。

 とにかく、今日はこのあと実行委員もあるから解散という運びに。圭一とレナも一緒にくるといい、と綿流しのお祭りの実行委員の集まりに参加する流れに。なんでも圭一は村の中でも評判だから一度連れてこいと前から言われていたというのだ。

 古手神社で行われる会議には、村の重鎮であるお年寄りたちが顔をそろえていた。村長の公由も登場するが、どこか圭一には冷たい視線を浴びせる。公由はそのまま魅音を世に出して何か話をしていた様子。それが終わると、魅音は圭一を外に呼び出した。

 待っていたのは彼らの担任である知恵先生だった。彼女は明日も圭一たちが児童相談所に行くのかどうかを確認し、それから要件を切り出した。明日行くのを最後にしばらく様子を見ないかと。

 圭一はっそれが忠告であることを察する。魅音が先ほど公由に呼ばれたのはこのことだったということも理解する。

 知恵先生個人は圭一の行動を支持しているが、それを良しとしない勢力が先生に圧力をかけたのだ。知恵先生個人の正義感だけではどうにもならず、圭一を説得できないと彼女が担当している分校の存続自体が危ういものになる、と脅されてしまったようだ。
 
 この状況を見て、圭一は一体どうしてこの村が北条家を嫌うのかを問いただす。なんでここまで沙都子が不遇の目に合わないといけないのか。そうしてしまっている存在は誰なのか。

 ダム戦争で村の敵としてつるし上げられた北条家。だが、ダム戦争も終わった今誰も北条家そ目の敵にしてやろうなどという号令はかけていない。それなのになぜか皆北条家を恐れている。村から攻撃されるかもしれない、という勝手な思い込みに支配されてしまっている。

 いつの間にかレナや詩音、梨花も集まりこの問題について議論する。魅音も園崎家時期頭首として、現当主であるお魎も北条家を擁護したら求心力を失くしてしまうと思っていること、また村の誰もが北条家を許してもいいと思っているが口に出せないと考えていることを告白した。

 それはとても悲しくバカバカしい話である。北条家とは関わるとよくないというダム戦争時代に蔓延した思想がそのままカビのように蔓延してしまっている。村の誰かが言っている、という実態しない存在に怯えることを、詩音は「オヤシロ様の祟り」と呼んでいた。
 
 こういった膿を出さねば問題は解決できないと圭一は決意する。そのためのコマはちょうどいま、実行委員として目の前に集合しているのだ。圭一は知恵先生にこの場を見逃してほしいと頭を下げ、魅音たちを引き連れて公由たちに談判することに。

 沙都子の話を持ち出すと、やはりみなが厳しい顔をする。さらに、ダム戦争が終わった今、役所と相対してもいいことはないと丸め込もうとする。だが、圭一たちはそれに反論する。ダム戦争など関係ない自分の戦争だと啖呵を切る。レナは役所と町内会がダム戦争後和解し、協調路線をとることで莫大な補助金が出ている。それゆえに仲違いしたくないから、圭一たちが相談所に押し掛ける行動が気に食わなくて止めようとしていると指摘した。

 雛見沢は役所の犬とまで呼ばれ、老人たちは怒りを露わにするが、圭一はその言葉を放ったすぐ後、ダム戦争での雛見沢の勇ましさ。誰かが石を投げられたら村全体で立ち向かうその姿勢に感銘を受け、だからこそ沙都子が大変な時にまた雛見沢全員で助けてやろうとしてやりたいと熱心に説く。

 この圭一の熱弁に、入江といつの間にか輪の中にいた大石は拍手を送る。さらに、参加者の数人も圭一の言う通りではないかという気持ちにさせられてきたようだ。
 
 公由も、彼の言い分はわかると言ってはくれたが、渋っている。梨花がそのことに対して言及し彼が誰かの目を気にしていると指摘した。それは、この雛見沢御三家で今一番発言力を持つ園崎お魎の存在だ。圭一はこのお魎の了解が取れたら町内会は圭一たちの主張に賛同すると誓ってくれた。

 圭一たちは場を園崎本家に移し、お魎に北条家を許してほしいと頭を下げた。だが、『ひぐらしのなく頃に』最大ツンデレ、お魎はそう簡単には了承してくれない。圭一もその態度にヒートアップして宥めたりすかしたりを繰り返す。

 魅音たちの母も加わり、話が平行線でらちが明かない。あとはお魎が首を縦にふるだけで沙都子が助けられるのに。それが中々かなわない。

 とにかく今日は引き取れという言葉に渋々従う圭一だったが、席を外し家の前で暫く待っていると、魅音たちの母が現れ、お魎が了承したとの返事をもらうことが出来た。

 お魎も死ぬときくらいにしか清算のタイミングがないと思っていたことを、圭一が出向いて解決してくれたことに内心感謝してると伝えられた。

 これで超えるべきことをやり遂げた。あとは沙都子を救い出すだけだ。だが果たしてこれで本当にハッピーエンドが迎えられるのか? うまくいきすぎている気がしてたまらない。次回放送時、部活メンバーの再びの笑顔が見られるのか、それとも何か予期せぬ惨劇が起こってしまうのか。

TVアニメ『ひぐらしのなく頃に』遂に問題解決の糸口が見つかった第12話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!