TVアニメ『無能なナナ』ラスト間際なのに謎ばかりが増える第11話

TVアニメ「無能なナナ」公式サイトより

 ナナ意外の人間が起こした殺人事件。自分が関与していない分、捜査にも積極的になれるナナだが、そういうときこそ嘘の能力である「心の声が聞こえる」に期待がかかりそうなものだが、果たしてナナは襲い来るピンチを掻い潜ることが出来るのか?!
 
 殺されたのは石井リュウジという生徒。彼の自室が犯行現場だ。喉を切り裂かれ、背中に刺されたような傷があった。隣の部屋は炎を操る能力を持つモグオ。キョウヤはさっそく隣の部屋のモグオのアリバイを訪ねてみる。

 彼は、子分3人に対して説教という名のモグオリサイタルを約5時間にわたって開催していたらしい。子分たちも半分寝ていた者もいれば真剣に説教に耳を傾けていたやつもいるなど何とも言えない信憑性に満ちていた。

 彼らの能力もあらためて聞いてみるがどれもこれも殺しに使えるとは思えないどうでもいいものばかり。

 さらにキョウヤは第一発見者であり恋人でもある空野フウコにも話を聞いてみることに。彼女は朝、彼を迎えに北ら死んでいたという。学校はしばらく休みになったはずなのになぜ迎えに来たのか?

 それは長年の習慣だったからと答えるフウコ。キョウヤは彼女にひっかかりを覚えているようで、能力を見せてもらうことに。だが、この場では見せることができない、とフウコはキョウヤたちを外に連れ出すことに。

 彼女の能力は空気を刃物のようにして攻撃するものらしい。キョウヤは不老不死の能力を利用して、一度フウコに自分を攻撃させてみることに。

 思いの他殺傷能力の強いこの攻撃に、彼女が犯人であることに確信を持つキョウヤ。だが、フウコはもちろんそれを否定する。室内などではうまくいかないことがあると言っていたが、犯行現場は窓が開け放たれていた。

 本土からの電話がかかってきたため、一度議論はお開きになってしまったが、ナナも個人的にリュウジの部屋の捜査を行う。それについてきていたミチルの様子がおかしいことに気付くナナ。思えば、ずっとミチルはどこか様子がおかしかったようだ。昨晩部屋に泊めた際に何か知られてしまったのでは、といぶかしむがただ単に体調を崩しただけかもしれない。など判断材料が少なく何とも言えない。

 だが、ミチルの方からナナに対して質問を投げかけてきた。その質問は、人類の敵を倒したらナナはその後どうするのか、というもの。

 ナナは思いがけない質問に驚くが、首都圏の大学に進学を考えていると素直に答える。逆にミチルはどうしようとしているのかと聞き返すと、彼女はお医者さんになるのが夢なのだと語り出す。

 彼女の父親も医者で、側で勉強をさせてもらっていたがもっと本格的に医学を勉強したいと思っているという。そして、ナナにもしよかったらナナも自分の街にこないかと進めだした。彼女の家では格安のアパートを持っているからよければナナにそこか自分の家に来てもらいたいと、訴えてきた。

 ナナが側にいてくれたら心強いというが、ミチルはナナが両親を亡くしていることをきいてそれで何かできないかと声をかけたのだろう。だがそれは逆効果だったようだ。ナナは自分の両親が殺されたという話をしたばかりなのに、ミチルが裕福な家庭で両親が健在なことをひけらかされたかのように受け取ってしまいそのいら立ちをミチルにぶつけてしまった。

 ナナはそのまま自室に戻り、自己嫌悪に陥っていた。なぜこんなにも感情を出してしまったのか。そしてミチルの様子がおかしいのも引っ掛かっていた。もしや自分の犯行に気付いて遠回しに諭そうとしているのではないかなど色々と考えていたら、担任がナナの部屋に敗れた制服の交換品をもってきてくれた。 これを見てナナは毒の小瓶を亡くしたことに気が付いた。

 服を着替えさせてくれたミチルがその際に毒に気付き、そのせいで先ほどのような態度をとったのかもしれない。
 
 そうこうしている間にキョウヤも部屋にやってきてこれからフウコに会うから一緒に来てくれと頼まれた。彼女にはアリバイを聞きに行くらしい。総指揮が終わるまで彼女は読書をしていたようだが、そのあと友人が来て明け方までおしゃべりをしていたという。被害者のリュウジのルーティンを訪ねると、彼は最近ダイエットのために朝早くに起きていたこと。そのせいで23時には就寝していることが多かったとのことだ。 

 どことなくよそよそしい話し方だったのは、最近彼とは倦怠期を迎えていた為疎遠になっていたからだという。

 どこまでもフウコを疑うキョウヤだったが、ナナは彼女に「私は信じている」と伝えフウコにも一緒に人類の敵を倒しましょう、と涙ながらに言われてしまう。

 キョウヤがナナをフウコの部屋に連れていったのは彼女の能力「心の中を読む」を使うためだったがナナはすっかりそれを忘れていた為に何も言うことは出来ない。だが、ナナの推理ではフウコには犯行は無理ではないかと考えている。それをそのまま伝えるが、キョウヤはフウコが友達と会う前、まだモグオリサイタルが行われている最中に反抗に及んだものだという推理を展開した。

 彼女の能力を使ったと考えれば怪我の様子や部屋の荒れ方にも納得がいくというのだ。 キョウヤはそのまま彼女が犯人だった場合を想定して動機について捜査を進めると離れていった。

 ナナはミチルの方を詰めるために彼女の部屋に向かう。部屋をノックしても返事がなくそのまま入ってみるとどうやら風呂に入っている様子だ。その隙を狙って部屋の中を調べてみるが毒は見つからない。机の上に日記を見つけ確認してみると、彼女の日記にはナナのことが細かく記載してあり、自分がいかにミチルに愛されているかを再確認してしまう。力になりたい、何をしたら喜んでもらえるんだろう、などという言葉が並んだノートを見ると、彼女が自分を疑っているはずがないのがよく伝わってくる。

 そこに突然橘が現れ、ナナが探していた毒と没収されていたスマホを渡してくれる。彼からみても、ミチルを疑うのは論外だそうだ。彼もナナを陥れようとする犯人を捜している様子。ミチルを大切にしろ、というと彼はそのまま姿を消した。最後に「風呂が長すぎると思わないか?」 と意味深に言って消えた橘の声にナナも慌てて風呂のドアを開ける。するとそこではミチルがぐったりと倒れていた。ミチルちゃんに橘が扮している以外で裏があったら怖すぎる……!

 残り話数少ない中で一つも進展がなく謎ばかりが増えていくのが恐ろしい。このまま綺麗に完結するところまで見届けたいけど、一番いいところで2期(いつかは未定)まで続くってされたらいやだ。次回どんな展開が待っているのか楽しみにしたい。

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