TVアニメ『神様になった日』ひなと再開を果たすも在りし日の姿は……第10話

TVアニメ「神様になった日」公式サイトより

 ひながいなくなり、夏休みは終わった。新学期の朝になっても陽太はその変化を受け入れられていない。チラシを作ったり周りに協力を呼び掛けてひなを探したが、見つかることはなかった。

 学校で、陽太は突然声をかけられる。一学年下で転向してきたばかりだという央人は、顔色が悪かったから、という理由で陽太に声をかけて、スマホに勝手に自分の番号を登録していくなどかなり強引に距離を詰めてくる。

 結局、陽太、伊座並さん、阿修羅と集まるときにはなぜか央人もいることが増えてきた。少し変わったところがある、程度の認識で迎えられた央人。あるときは陽太と阿修羅にバスケを習い、おなかがすいたからどこか連れていけとねだり、4人で出来るゲームはないかと尋ねる。ひなの存在はわすれていないものの、いつのまにかその穴は埋まっていたのかもしれない。

 そしてついに3人はセンター試験を終える。央人は試験を終えた彼らをねぎらうも、突如、何も気付いていないとキレ始め、あまつさえ、「一方的にカリフォルニアに帰る!」と告げて去ってしまった。

 その様子を見ていた伊座並さんたちに、「そもそもどういう知り合い?」かと問われ、彼の行動を思い返してはじめて、そのすべてがひなと過ごした日々をたどっていたことに気づく。

 央人とひなは何かが関係がある。やっと気づいた陽太は央人を追い改めて話をしてみることに。すると央人は自分こそがひなの中の神を殺したのだと答えてくれた。そして彼はひなの身に起こっていることを陽太に告げる。自分から言いだすことは禁じられていたため、ここまで遠回しなアプローチを続けていたというのだ。

 ひなの脳に埋め込まれた量子コンピューターが取り除かれたことで、ひなはもう神ではない。だが生きてはいるらしい。

 陽太はひなに会う事を望むが、今のひなは陽太が共にすごしてきたひなとは違うことを念押しされる。それでも陽太は会いたいのだと断言した。

 一目につかない場所に建てられたサナトリウム。央人の偽装技術で入館証を作ってあるが、これで潜入できるのは2週間程度。それを置いて、央人は自分の役目を終えたとばかりに今来た道をUターンしていく。ここからは陽太一人で入らなければならないのだ。

 入場した陽太はエントランスにいた働く人に、自分のカードキーを差し出し、ひなに面会したい旨を伝え、彼女がいるという病室に出向く。ただ、入室前に「絶対に驚かせないようにしてくれ」と厳重に注意を受ける。だが、ひなの姿をひと目見た瞬間、大声で名前を叫んでしまう。

 だがひなには陽太の言葉は届かず、まどろんでいるようにも見える。髪の毛も夏とは違い、すっかり短くなっている。覚悟をしてきたはずなのに、やはり元気いっぱいだった時のひなと比べてしまっていることに気付く。

 陽太はそっと話しかけるが、その言葉には全く反応はない。付き添ってくれている職員が、陽太が以前のひなをしっている口ぶりだったことを指摘。ここに来た時には開頭手術をしたために髪の毛は丸坊主で最近になってやっと生えそろってきたのだという。

 ことあるごとにリアクションがでかい陽太の反応に、ひなは驚き怖がってしまう。現在極端に男性を恐れる傾向にあるらしい。この施設ではスタッフが全員女性。陽太はひなを連れて帰りたいと思っていると言いだし、職員もその資格があることは認めるが、現状では難しいのは当然だ。
 
 陽太はこの受け入れがたい現実にすっかり打ちのめされる。ひなの父に会ったときには理解できなかった気持ちを今まざまざと実感し、ただただ自信を無くしていってしまうのだった。

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