TVアニメ『くまクマ熊ベアー』ユナがパンチして終わるワンパターンに飽き飽き?第10話

TVアニメ「くまクマ熊ベアー」公式サイトより

 海へ行く、というタイトルで過半数の視聴者が水着回だと勘違いしていたが、全く持って水着は出てこない。そういうアニメではないらしい。この作品に求められてるのって可愛いくらいだと思うから期待通り水着を出しておけばいいのに.。今回もただただ主人公が有能さを見守る回だ。

 どうやら電話という文化もないらしいこの世界。そこにクマフォンというアイテムを持ち込んでフィナと通話をしながら、ユナは一人吹雪の中を進んでいく。なんでもありなクマ装備なら寒くもないし、遭難者が出る山脈越えも余裕なのである。

 一体なぜユナが雪山を超えようとしているのか、それはフィナと話をしている間に沸き上がった、海産物への欲求からだった。

 そう、色々な食材や文化が日本とは違うゲーム世界。米や味噌・醤油など日本人には欠かせない調味料が手に入らないことをストレスに感じていた。さらにクリモニアは大陸の中にあるので魚も食卓にあがらず川魚しか食べることが出来ない。刺身をはじめとした魚料理が食べたいという欲求が日ごと強くなっていく。

 そこで思いついたのが、卵の時と同じでこの街にないのなら、海まで買いに行けばいいと思いついたのだった。早速商業ギルドのミレーヌに話を聞いてみると、クリモニアのすぐ近くに港町があることを知る。 こんなに近いのに何故特産物のやり取りがないのかと思ったら、行き来するための道には険しいエレベント山脈に阻まれていることが発覚。さらにはこの港町は王国に属していないことなどもあって交流が少ないのだという。

 ミレーヌとしても海産物は交易品として魅力的だからぜひ交流を持ちたいとは考えているようだ。

 話を聞いてみてユナはさらにこの港町に行ってみたいという気持ちがわいてきた。山越えも一回してしまえば転移門を設置できる。険しい道だとしても、日本人は毒のある食べ物でさえ美味しく食べれるようにしてしまう食にはこだわる民族。海鮮のためなら雪の山脈越えくらいやって見せる! と出発したのだった。
  
 余裕で山越えをしている中で、クマキュウたちが倒れている人を発見する。さっそくクマハウスを出して介抱してやるとダモンとユーラの夫婦は目的地である港町、ミリーラで漁師をやっているらしいことが発覚する。二人は食料を求めて買い出しに行こうとして力尽きて遭難してしまっていたらしい。

 なんでも、ミリーラの街では一か月ほど前にクラーケンという魔物が海に出てしまい、近づく船は片っ端から襲われてしまい収穫がなくなり食料不足に陥ったそうだ。陸路もあるが、そこは盗賊団が現れ道を封鎖され、冒険者も腕の立つ奴から順に逃げ出してしまい、王国に属していないから援助もない。というどこまでも詰みな状況に陥ってしまっているようだ。
 
 ユナはこれでは海の幸も期待薄になったと感じるがとりあえず転移門を設置するために港町に向かうのはやめないことにする。夫婦は自分たちもユナと一緒に戻りたいと懇願する。いくら食料を得られても、二人だけでは無事に戻ってこられるかも危うい。そうなると残してきた子供たちにも会えなくなってしまう。

 二人を連れて港町にたどり着いたが、街の中はかなりの活気のなさ。クマ姿のユナを見ても誰も何も反応を示さない。

 街中を歩いていると肉の販売が始まった。一部の猟師や冒険者がとりにいっていようだが、ごく少量をかなりの高値で販売するアコギな商売になっており不満が爆発していた。嫌ならば食べなければいいというが、食料の供給がここしかない市民は耐えることしかできない。この町のギルドマスターはかなり悪そうなやつのようだ。

 夫婦の家に着き、子供たちがお腹を空かせている姿や両親の無事を喜ぶ姿を見ると、ユナも困っている人を放っておけないという気持ちになってくる。ユナは自分が持っているお肉を夫婦に渡し、お礼として冒険者ギルドの場所といい宿を教えてもらう事に。

 冒険者ギルドに行ってみると中はも抜けのから。一人の女性が酒を昼間から煽っていた。なんと彼女がギルドマスターのアトラ。ギルマスが昼間から酒飲んでるのかよ! と思ったが、とりあえずユナは自分が冒険者であり食料を寄付しにきたことを伝える。最初は鼻で笑われたが、登録データを見せるとアトラはその経歴に驚き、彼女がどれほどの寄付をしに来たかをみてさらに衝撃を受ける。

 だが、ユナの寄付で街の人たちに配給ができるようになると大喜び。今ギルドに人がいないのも様々な手続きや作業に追われまくっていて人手がたりないからであり、酒を昼間からあおっているようにみえたのも眠気覚ましの渋いお茶を飲んでいたのを見間違えたに過ぎなかったのだ。

 ユナの持ってきた肉は5000匹を超えるが、それをさばくのは人手がたりないので1日100匹程度ずつ行うことに。多少時間がかかるがユナは乗り掛かった船としてしばらくはこの街で過ごす覚悟を決めた。

 街で少量の肉を高額で買わされていたが、ユナからの寄付のおかげで無償で十分な量を配布することができるようになった。

 多少ではあるが、街にも活気が戻ったようだ。だが、やはりまだクラーケンや山賊という食料危機の原因が潰せたわけではない。クラーケンは水中にいるため、ユナの攻撃はきかなそうである。盗賊団については、アトラも何か考えがあるようだ。
 
 夜中、いつものようにユナがクマハウスで就寝しているとクマキュウたちが何かを察しユナを起こす。何事かと思うと、クマハウスに誰かが侵入してきたことが察せられる。安眠望外されたユナは怒り、その侵入してきた男たちをアッといまに縛り上げてしまう。

 どうやら彼らはこの街の食料難に拍車をかけている盗賊団の一味らしい。アイテム袋を奪う簡単な仕事だといわれてきただけなのに……と悔やんでいるが、相手が悪かった。ユナは二人からアジトを聞きだし、襲撃をしかける。勿論あっという間に一網打尽である。

 ああ、つまらない。なんかトラブルがあってもユナがパンチして終わるんだろうという感動も何もあったものではない。次回は悪役っぽい商業ギルドの人が黒幕でした! で終わるんだろうなぁ……。そろそろ最終回だが何か波乱はまっていないのだろうか?

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