TVアニメ『無能なナナ』詰め込み過ぎ注意!衝撃的なラストに戦慄…第10話

TVアニメ「無能なナナ」公式サイトより

 もう10話だけど!! まだ全然終わりそうな気がしない。どんどんナナがピンチに陥ってしまいすぎてこれ2クールないと無理だよ! 2クールやろうよ! もっと見たいよ! さらに今回もまたラストに衝撃的な展開がやってきてしまってどうしたらいいのか。

 橘の能力のおかげでスマホを奪われてしまったナナ。かなり強敵ではあるが無敵ということはないはず、と抜け道を必死で探す。ナナは彼が自分に変身しないのはなぜなのか、と挑発し一瞬のスキをついてその場から走って逃げ出した。だが、次は炎をあつかうモグオに変身しかなりの威力でナナを攻撃。ナナは背中に大きな傷を負ってしまう。能力のコピーは出来てもその調節となると難しいのだそうだ。

 「推定殺害数」というナナのスマホに記載された文言には橘もおぼえがあるらしく、彼は過去こういった数値を持ち出してきたクラスメイトが何人かいたことを語る。彼にとってそういうことを言いだすのは「病気」であるらしい。ナナもそういった類かと思ったが、この端末を持たせている人物がいるという部分が見過ごせないという。

 ナナは橘が佐々木ユウカに変身すれば自分をゾンビにして操れるのでは? と探りを入れる質問を繰り出すが、それも橘にはバレバレだ。

 彼はなぜか絆を深めよう、とナナの家族構成を聞きだしてきた。傷をおったナナにはここで反することもできず、過去をポロリポロリと話し始める。

 両親と年の離れた兄がいたらしい、というのも兄は物心つく前には家を離れてしまっていたからだそうだ。さらに、両親は人類の敵に殺されたという壮絶な話を表情一つ変えないで語り出した。ナナは過ぎたことには手が届かないことを知っているのだと諦めにも似た気持ちを抱えているようだ。そこまで話し、ナナはそのままケガによって体力を消耗し気を失ってしまった。

 目が覚めた時、ナナはミチルの部屋にいた。部屋の前で倒れていたナナをミチルが回復し介抱してくれたらしい。橘の存在はふせ、人類の敵と相対し返り討ちにあってしまったと告げると、ミチルも自分がいつの間にか眠らされ知らないうちに自分の姿をした人類の敵が学校にいっていたことに不安を覚えていた。

 ミチルは、満身創痍になりながらも頑張っている(ように見える)ナナに、なぜそんなに頑張れるのか、怖くないのか? という問いかけをしてきた。ナナはこの質問に対し人類の敵にたいして怖いというよりも両親を殺された恨みややっつけたいという気持ちが強いのだと答えた。

 ミチルはナナにそんな過去があったことを知らなかった為にその話を聞いて号泣してしまう。だがナナはもっと辛かろう、と自分でよければ話を聞くと申し出てくれる。

 ナナはかいつまんで過去を話し始める。簡単にいうと、夜中に強盗が入り起きたら両親が殺されていたというのだ。その犯人の強盗が人類の敵なのではないかというのだ。さらに殺されたのは自分のせいだから……と意味深なことを告げてその日はまだ傷が痛むと告げてこれ以上の言及を避けた。

 なんとなく、ここまで橘やミチルに話した話は作り物なのではないかという疑念もあったが、その後ナナが一人でいる際に「ミチルに口を滑らせたばかりに余計なことを思い出してしまった」と言っていたところから、概ね作り話ではないのかもしれない。

 部屋で今後の身の振り方を思案していると、いつの間にか橘が部屋の中に侵入してきていた。ナナの傷が癒えて元気そうにしているのに安心したと言っていたが、それなら橘がミチルに変身して助けてくれてもよかったのでは?  と嫌味をいうとミチルのような能力は奇跡に近い、などといってはぐらかした。このことからナナは彼が能力をコピーできさらにその代償もおってしまうと推察した。ナナはさらに橘からスマホを取り返そうとるが、それにはもっとナナの素顔をのぞかせてくれないと、という。どうしたものかと思っていたら、そのタイミングでミチルが部屋へ訪ねてきた。

 どうやら、ナナの過去の話が気になりやってきてしまったようだ。部屋に上がりたいというミチルに橘をどうしたものかと思っていたが彼はとっくに猫に変身してミチルの膝の上をしっかりとゲットして自分もナナの話を聞きだすという気満々だった。

 ミチルにも子供のころの話を聞きたいとせがまれたこともあり、ナナは自分の過去についてまたさらに詳細に話し始める。

 ナナは自分のことを「どこにでもいる普通の女の子」だったと話す。ゲームが好きで、だけどそのゲームが将棋や囲碁、チェスのようなテーブルゲームでそれらを誕生日の度にプレゼントしてもらっていたという。だがそれは誰かとの対戦ではなく一人でプレイしていたらしい。ナナと対戦するとだいたいどの子もみな二度とやってくれなくなるという。

 さらに彼女は、片づけをしないという悪癖があった。足の踏み場もないほどに荒れた部屋、漫画にものめりこんでいたりとそのあたりは普通の子のようにも感じるのだが。

 両親が殺された夜も、ゲームで遊ぶだけ遊んで夜更かしし、両親が寝たのを見計らって部屋の窓から外に出たのだという。

 その日は楽しみにしていた漫画雑誌がいち早く入荷される日で、近くのコンビニまで向かった。いくら夜行性だといっても子供が深夜にうろつくのは危ない。だがその時はそんなこと考えてなかったのだ。

 だらしがない。それが過去のナナだった。だから窓のカギも閉め忘れていた。いつもそこを注意されていたのに。よく外に出ていたナナを、犯人もよく見ていたのだろう。あそこの家は戸締りが甘いと認識され狙われていたのかもしれない。コンビニから返ってきたナナはそのまま眠り、起きてから異変に気付いた。静かすぎる家の中。いつものように父がテレビを見る音も母が朝食を用意する音も聞こえず階下に降りてみると、血の匂いと物言わぬ生首がナナを待っていたという。

 自分の不注意で招いた両親の死。それをナナはずっと後悔し、それを払拭するためにも人類の敵を憎んでいる、というのがよく伝わってきた。でもやっぱりどこかまでが作り話ではないだろうかと疑いも感じてしまう。

 この話をしたまま、ナナは眠ってしまう。そしてミチルはそれにずっと付き添ってくれていたようだ。そこに突然キョウヤがやってくる。ミチルと一緒にいる所を確認し、ミチルが夜から泊まっていたとしって少し動揺したようだが、とにかく二人についてくるように言い、駆け出していった。

 何があったかわからないままキョウヤについていく二人。彼のたどりついた場所は男子寮。その一室でまたしてもクラスメイトが死んでいた。確実にナナがやったわけではない殺人。橘がいっていた、死体が出たりするとおかしな子が増えてくる、と言っていたがこれがそうなのか。最後に糸目の女の子が意味ありげに映されていたが、彼女が犯人なのか?

 今回所々でミチルちゃんが気になる表情をしていたり、ナナの過去だったり橘の行動だったりと新しい謎が増えてきた。残り数話では確実に終わらないだろうけれどすっきりとした気持ちになれるように駆け抜けてもらいたい。

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