TVアニメ『魔女の旅々』イレイナとサヤ、シーラとフランでばったり出会う?第10話

TVアニメ『魔女の旅々』公式サイトより

 今回は主人公であるイレイナの出番はなし。前回かなりダメージを受けていたのでお休みということで、今回は彼女と彼女を崇拝しているサヤ、それぞれの師匠たちの話。イレイナとサヤに縁があったようにこの二人にもまさかの縁があったのだ。

 サヤは師匠のシーラに頼まれて、クノーツという街に小さな箱を届ける依頼を仰せつかる。シーラはサヤが仕事に出ている間に休暇をとって旅行に出かけるという。シーラが出向いた先は、王立セレステリア。フランが先生をしている国だ。シーラはフランを迎えに来て、そのまま共に旅立とうというのだ。

 生徒たちに別れを告げ、さっそくほうきにまたがり空へ旅立つ。シーラのほうきがかなり独特で魔女によっての違いがありありと出ているのが面白い。

 二人はあっていない間に起こった近況を報告しあうが、その中でもやはりシーラが弟子をとったこと。それがサヤであり、イレイナと知り合いであり、さらに自分もイレイナにあったということが話題に上がる。

 年に一回共に旅行するような仲らしいが、一体二人はどんな知り合いなのか。それは、二人とも同じ師匠に弟子入りしたという経歴を持つ間柄だったのだ。

 だが二人が出会ってからこのような関係になるまではかなりの紆余曲折があった様子。今回は二人が師匠の弟子となり共に旅をして回っていた頃の思い出話だ。

 シーラとフランの師匠は、どこかで見たことがあるような気がとてもする旅の魔女。シーラは元々彼女に弟子入りをして既に旅をしていたとき、「もう一人弟子を取ろうと思う」とほぼ事後承諾で報告され、そこで引き合わされたのがシーラだった。「いい子だから」と聞いていたのに、シーラはその風貌からすでにいい子とはかけ離れた外見をしていた。

 タバコをふかし、誰彼かまわず喧嘩を吹っ掛けるようなヤンキータイプ。さっそくフランにもいちゃもんをかけてくる。こんなのが妹弟子だなんてやっていける気がしないと師匠に反対するも、もう彼女が弟子になることは決まってしまっているらしく第一印象がお互いに最悪なまま共に旅をすることに。

 旅に出ても、すべての事で反発しあう二人。師匠から晩御飯は肉と魚どっちがいいかと問われれば反対を選択するし、氷と炎ならどっちの魔法を修行したいかと聞かれたらお互い別のものを選択するなど話が合わないにもほどがある。師匠は毎回「間をとって」と代替案を提案してくるが、二人が喧嘩するのを見越して自分のやりたいように導いているようにも見えるが……。 二人は魔法以外にもセクシーさを追求したナイフの使い方なども習得した。

 全く仲よくならない間に、師匠に魔法統括協会から依頼がありそのために自由の国クノーツに向かう事に。この国では「魔法使い反対」「魔法使いは悪魔の子」などというポスターがあちこちに貼られこの国ではあまり魔法使いという存在が歓迎されたものではないということがありありとわかる。

 さっそく依頼内容を確認にいくと、師匠はどこかの誰かさんのように依頼の内容よりも報酬の方が気になる様子。思ったよりもたくさんもらえることがわかり、依頼内容もしっかり聞く気になったようだ。

 なんでもこの国は骨董堂という強盗団組織が幅を利かせているらしく、その仕事を邪魔する魔法使いたちが彼らの目の敵にされ、そのせいで魔法使いに対して誹謗中傷が後を絶たないらしい。

 さらにこいつらは魔法に匹敵する不思議な道具で最近は魔法使いに対抗し、勝利を収めることも増えてきたという。そのせいで一般人からの魔法使いへの評価がガタ落ちしてしまっているそうだ。

 師匠はこの依頼を受けるとシーラとフランの二人でこの事件を解決してみなさい、と突然言い渡す。さらにこの依頼に失敗したら破門というかなり厳しい命令だ。

 さっそく二人は情報を集めるために骨董団と思われる人物を片っ端から潰していくが、お互いがお互いの足を引っ張り敵を逃がしてしまうという展開にばかりなってしまい全く順調にすすまない事態に。

 そんな折、一人で休憩を取りながら新聞に目を通していたフランの前に、仕事は順調かと問いかけてくる女が現れる。フランが読んでいた新聞のトップには骨董団リーダーが魔法使いのリーダーを刎ねてやると高らかに宣言している記事が出ているぐらいだから順調なはずもない。だがフランはこの記事はむしろ喜ばしく、探すまでもなく相手がこちらに向かってきてくれるといい、相対した女に杖を振りかざす。そう、彼女こそ骨董団のボスだったのだ。

 フランの先生でこちらの方が有利かと思ったら、フランが入った喫茶店全てが骨董団の手の内だったことで、いっきに戦況は反転。フランは骨董団に捕まってしまう。

 いざ捕まってみると、同じようにシーラも囚われていた。問題になっていた魔女二人を捕獲したことで上機嫌の骨董団たち。その隙を狙ってシーラとフランは縛られていた縄をほどき、反撃の準備を整える。シーラがボスを挑発し、それにボスが乗ってきたところで反撃開始。師匠に教え込まれていたナイフ技を披露し残りは魔法であっという間に撃退だ。

 まだまだ魔女見習いだが既にその素質を開花させていた二人にとって、骨董団など相手ではないようだ。どうやら二人ともわざと捕まって一網打尽にしてやろうという腹積もりだったらしい。

 骨董団を一掃し、一休みしてから協会に連絡をすることにした二人はどちらからともなくお互いがなぜ師匠に魔法を学ぼうとしたのかを語りあった。シーラは独学で魔法を覚えたようで師匠に出会うまではそれですりなどをして生き延びていた。 だが、師匠の財布をすったことから魔法使いという存在の強さとどれほど人に尊敬される存在なのかを知り、魔女を志したのだという。

 一方フランは自分の出身地には魔女がおらず自分がそこで1番目の魔女になればくいっぱぐれないという理由から志したのだという。どちらも打算的な意味合いがあるが、それでもここまでやってこれたのは才能があったということだ。

 この件をきっかけに少しずつ二人の距離は近づき、最終的に二人は同時に魔女になることができたのだ。ブローチを受け取り、それぞれが魔女名を師匠に着けてもらうことに。師匠はフランに「髪が黒いから星屑の魔女」そしてシーラには「髪が輝いているから夜闇の魔女」と名付けた。どちらの髪の毛からも逆の発想しかでてこないのでは? というツッコミが本人たちから出てしまったが、共にあるから映えるという師匠の言的に、離れていても二人は一緒というような意味が込められているらしい。お互いの髪色が二人の名前の由来になるのってとても素敵に感じる。

 こうして二人はそれぞれ一人前の魔女となり、フランは故郷に戻り先生になり、シーラは魔法統括協会に入って仕事に明け暮れている。あんなに仲が悪かったのに、今では毎年一緒に旅行に行く仲。時の流れを感じる。

 二人は気の向くままに旅をしようと進んでいたが、突如シーラはサヤに預けた仕事がもしかしたら自分たちの過去に関係しているものかもしれない! ときた道を戻ってしまう。

 さらに、主人公イレイナも、サヤが向かおうとしている国にたどりついていた。次回、イレイナとサヤ、シーラとフランでばったり出会う形になりそうだ。いったいサヤに渡していた箱の中には何が入っているのだろうか?

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