TVアニメ『池袋ウエストゲートパーク』池袋に収まらず話は日本全土に拡大？第9話

• ツイート
• 

　段々内容が池袋というよりは日本の暗部的な話になってきた。アニメを見ている層にこういうことが起こっているというのを知らせたいのだろうか？　問題が池袋に集中しすぎてて治安悪いイメージがついてしまいそうなのが心配だ。

　池袋駅前で外国人を排除するというヘイトデモを繰り返す団体を横目に、マコトとタカシは依頼を受けていた。なんでもこの外排会という外国人から日本を取り戻そうとする団体の活動を認めないヘ民会の内部には過激派が複数おりそいつらが外排会に攻撃をしかけないようにしてもらいたいという依頼なのだそうだ。　味方から的を守るという不思議な構図の依頼。タカシは規定の料金さえ払ってくれたらそれでいいというが、マコトは以前関わった事件で外国人の妹が出来た身。色々思う所がありそうだ。

　その妹、クーがマコトに相談があると訪ねてきた。相談があるのはクーではなく、彼女が親しくしている中国料理屋の夫婦なのだそうだ。もう池袋で店を開いて20年以上になり、店も滞りなく運営を続けられているのだが、最近嫌がらせが増えて困っているというのだ。

　この依頼人の山下夫婦は奥さんが中国人なのだそうだが、この店のように外国人が働いているお店に対しての嫌がらせがここ最近とても増えてきているらしい。ヘイトスピーチを見たこともあり、そういった輩が外国人を追い出そうと色々企んでいる可能性も高い。マコトは情報がほしいと色々と調べることに決める。

　なんでも、この山下夫婦と同じビルに入っていた喫茶店でボヤ騒ぎがあり、そのまま店主は店を閉めてしまったのだという。さっそくマコトはその店主に話を聞きに行くことに。だが店主の話はどこかが歯切れが悪く、このボヤはただの事故でありもう終わったことだとしか言ってくれない。

　さらにマコトはサルに連絡を取り、池袋の再開発について知っていることはないかと聞いてみる。すると今は中国系ファンドが日本と組んで再開発に乗り出しているらしいというネタを手に入れる。

　今回の事件が中国ファンドが絡んでいるとなると、外排会は絡んでいないのではないのか？

　そういった指摘も最もだが、へ民会のメンバーがビラまき中に襲われるという事件も起きますますマコトの考えは混とんとしていく。

　さらに池袋パラダイスで突然の火災事件が発生。山下夫婦は無事だったが６階で店を構えていた人物が亡くなったという。この件は放火と失火の両方が考えられると警察も調査に難航しているらしい。だが、マコトもタカシもこれは池袋に対する宣戦布告だと感じ、依然犯人捜しに熱が入る。

　マコトたちは一度、外排会とへ民会同時に顔合わせをして話を聞いてみることに。今回の一連の騒ぎにもし外排会が関わっているなら辞めてもらいたいと思ったが、外排会は関与を否定。デモを非暴力で終わらせるよう協力してくれるならちゃんと歩幅を合わせるとまで言ってくれたのだ。この言い切り方から、マコトたちは外排会は今回の放火やそのほかの嫌がらせには絡んでいないだろうと結論付ける。だがそうなると誰が一連の事件を操っているのか。
　
　以前マコトが話を聞きに行った、ボヤ騒ぎのあった喫茶店店主がマコトを訪ねてきてくれた。今回の火事で見知った仲の人が亡くなったことを知り、自分がマコトたちに真実を話していなかったことで起こってしまった事故なのではないかとやってきてくれたのだ。　彼は念書を取り出し、実はずっと地上げ屋から脅され、嫌がらせを受けていたことを話してくれた。上の階から順番にやられていたから山下夫婦はまだ知らなかったようだ。

　念書をよく見ると、そこに記載のあった名前が、外排会のナンバー２であることがわかり、一気に全てがつながった。彼は突然この会のス本ｓナーになり、救いの神のように扱われ発言力を伸ばしていっていたようだ。本質は中国ファンドの手先だったのだ。

　マコトはそっと外排会にこの件を教え、塚本を切るようにと指示を出す。そしてとうとうデモの日がやってきた。ここでは何も起こさないという約束をしてあるが、塚本が何かを仕掛けてくることは明白だ。警察も出動しつつ様子をうかがっていると、案の定、武器をもって突っ込んでくる姿が。

　マコトはこの時のためにシャドウに依頼を出していたようで、さっそうとシャドウが現れあっという間に塚本達一派を叩きのめしてしまう。

　今回の件で、塚本の背後に関西の組織がいることが発覚。以前の事件でも関西系の男が絡んでいたことから、この池袋を関西の組織が狙っていることがうっすらとわかってきた。今後はこの関西組織とのバトルに入っていくのだろうか。

　カラーギャングとレッドエンジェルスという対立どころではなくなってきた池袋。この治安の悪さ、改善されるときがくるのだろうか。