TVアニメ『アクダマドライブ』殺人鬼があっさり死ぬわけがない?第9話

TVアニメ『アクダマドライブ』公式サイトより

 今回のサブタイトルにご注目。何を示しているんだろうと思ったら、映画のあれでした。あの映画に似たシーンがあって、え?! そういうこと!? という。遊び心に溢れすぎてて色々振り切った作品になっており今回も目が離せない疾走感で駆け抜けた。

 カンサイ中がかなりの騒ぎになっている。それというのも、処刑科が大騒ぎをして詐欺師たち超S級アクダマをとらえるために大々的な警告をうったからだ。自警団が出き、チンピラレベルの雑魚レベルのアクダマをリンチしたりという蛮行があちこちで行われるようになる騒ぎが。

 詐欺師と妹は、運び屋のセーフハウスにいったん身を寄せ食事をごちそうになっていた。腹が減っては戦は出来ぬ、の言葉通り大いに食べて英気を養っていた。彼女たちの目的な兄を見つけること。詐欺師はハンコセンターに行けばなんとか情報を得られるのではないかと見解を語るが、運び屋によって一刀両断されてしまう。超S級アクダマになった詐欺師が入れる場所ではないのだ。 

 運び屋は、兄をさらったやつらに聞くのが一番いいだろう、と処刑科に行くことを提案する。自ら死にに行くようなものだが、それが一番いい作戦にも感じられ……。
 
 一方、成り行きで医者と行動を共にするようになったチンピラ。彼が今いるのは五つ星ホテル。なんとチンピラ医者と深い関係になってしまったようだ。なぜ自分とやったのか、と医者に聞いてみるが彼女には特に意味などなかったようだ。彼女は自分に忠実なだけであり、あの兄妹を狙っているのも自分の欲望のためだ。

 彼女の中で価値があること、それは自由。それを操るのが全ての目的であり、自由にできないのが唯一「死」だった。自由に死を操りたい。人の死も他人の死も。今までもそれを操るために世界中の薬や手術を試してきた。だが、死は操ることは出来ず医者の死も彼女の意思に関係なくやってきてしまう。

 だが、兄妹の無限の細胞増殖を繰り返す謎を手に入れられれば彼女の望みは叶うかもしれないというのだ。

 医者はチンピラに対して「何歳に見える? 女に見える?」 という質問をしていたが、もしかして彼女は女でも、若くもないのかもしれない。まぁ年齢はかなりいっている印象があるが……。得体のしれない医者についてはまた別で掘り下げられるのだろうか。
 
 警察署長もお手上げな事態に街が陥っている。自警団にアクダマが殺されたりリンチされたり、それを見て不安になった人達が警察に集まり身動きが取れない状態に。それもこれも、全て詐欺師が書き込んだ掲示板の内容が発端だった。

「私は超S級アクダマの詐欺師だ。12時間以内に全てのアクダマをまとめあげ、カンサイを征服する」という文言を書き込んだために、民衆は暴徒化してしまったのだ。ただの一般人だった詐欺師が本当の詐欺師のようにアクダマになっていっているように感じる。さらに殺人鬼がまたしても各所で殺人を繰り返しているということでかなりのパニックがカンサイの街を襲っていいるようだ。

 各所で起こる暴徒たちの鎮圧に、処刑科が各地に散らばっていった隙を狙って、詐欺師たちは処刑科本部にやってきた。ここの禁固室に兄がいることが判明した。だが30分後に輸送されることがわかると、詐欺師たちは屋上に先回りして待ち伏せすることを選んだ。

 だが、屋上に向かおうとした矢先彼女たちの前に殺人鬼が現れる。彼は多くの人を殺し、その死体を積み上げケーキのようにして詐欺師にプレゼントしようとしていた。恐ろしい。さらに彼は、もう我慢できないという態度で詐欺師に迫る。ずっとずっと彼女を殺したかったのだそうだ。

 突如襲い掛かる殺人鬼に、必死に抵抗を見せる詐欺師。ここで妹と運び屋とは逸れてしまう。殺人鬼の目的はあくまでも詐欺師。どこまでも詐欺師を追いかけていく。どこにいても彼が詐欺師を見つけ出せてしまうのは、彼の目には詐欺師の頭の上に天使のわっかのような赤いわっかが見えていたからだという。出会ったばかりのころは小さかったその輪っかがどんどんどんどん大きくなり、たとえ遠くに離れていても殺人鬼は彼女がどこにいるのかわかるようになったのだという。

 詐欺師は逃げ惑い、絶対追いかけられている時に入ってはいけないトイレに逃げ込んでしまう。息を殺してトイレの個室に隠れるが、赤いわっかが見えてういる殺人鬼には通用しない。あっという間に扉を破られてしまう。この時のシーンが映画シャイニングのあれだった。

 またしても何とか殺人鬼をまいて鉄の扉の部屋に身を隠すことが出来た詐欺師。トイレのような木の扉とは違い頑丈な扉に鍵をかけて時間を稼ぐことが出来た。だが、殺人鬼はすぐに追いついてくる。何度も扉をたたき、開けてくれるように頼む。途中で作戦を変え、殺すなんて言って悪かった。殺さない。と優しい言葉をはいて扉を開けさせようとするが、勿論そんなのは嘘っぱちだ。

 だが、詐欺師はその言葉を信じた様子を見せて扉を開けてしまう。開けた瞬間に嘘を自供する殺人鬼の顔が怖すぎる。全体的に今回は顔の影をリアルに描写することで気味悪さが際立っている。

 扉を開けたのは詐欺師の作戦で、この部屋は処刑科の持つライトセーバーのような武器の保管庫だった。彼女はこの武器を使い、負傷してボロボロになっている殺人鬼の足をえぐり、腕を一本切り落とした。 だが、それだけで殺人鬼の行動が止まるはずもない。

 残っている腕で詐欺師の首を絞め、苦痛に歪むその姿に狂気していた。その瞬間、最後の力を振り絞って詐欺師はもう一本の武器で殺人鬼の胸を一突きにする。

 殺人鬼は倒れ、詐欺師は生き延びた。ちょうどやってきた運び屋に拾われ、一路目的の兄が輸送される屋上へ。だが一歩遅く兄はヘリで上空へ輸送されて行ってしまったのだった。

 殺人鬼がこれで死ぬとはなんとなく思えないのだが、これで生きていたら怖すぎる。兄はいったいどこに輸送されるのか、医者の同行やハッカーのその後などまだまだ気になるところが多すぎる。次回どうなるのか、楽しみしかない。

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